アプリケーションサーバ「Twister」のブロカット・ジャパン(株)と、ルールベース管理システム(RBMS)「Blaze Advisor」のブレイズソフトウェア(株)は8日、都内において、両社合併に関することと、それに伴なう今後の戦略について説明を行なった。
来年早々、日本法人が合併
今回の合併は、今年6月に独Brokatが米Blaze Softwareと米GemStone Systemsを買収し、9月に正式に買収完了したことを受けたものだ。
ブロカット・ジャパンとブレイズソフトウェアは、来年1月末から2月頭にかけて合併し、「ブロカット株式会社」(仮称)となる。その会社の代表取締役には、現ブレイズソフトウェア社長の酒匂秀敏氏が就任する予定という。
営業体制は、両社のパートナー企業約50社がそのまま新会社のパートナーとして営業にあたる。さらに30社ほどの新規パートナーを獲得し、サポート体制を強化するとしている。
現ブレイズソフトウェア社長の酒匂秀敏氏 |
TwisterとAdvisorを2本の柱に
アプリケーションサーバの「Twister」は、ドイツ、オーストラリアを中心とするヨーロッパにおいて、銀行などの金融機関に多く顧客を持っているという。また、WAP(Wireless Access Protocol)に対応した認証のソフトウェアも出荷しており、モバイルバンキングやモバイルコマースといったモバイル分野にも対応している。
そのTwisterと、ビジネスルールをアプリケーションから分離して管理する「Advisor」を2つの柱としていくという。また、米GemStoneのJ2EE(Java2 Enterprise Edition)エンジンである「GemStone/J」はTwisterの中に取り込まれる。
「“m”はモバイルだけを意味するのではない」
BrokatのCOOであるAngelo Maestrini(アンジェロ・マエストリーニ)氏は、「MicrosoftはWindowsというOSを出荷し、その上で動作するWord、Excelといったアプリケーションを出荷した。私達は、eビジネスのプラットフォームとその上で動作するアプリケーションを出荷していく」と語った。
同氏は、「“mビジネス”という言葉の“m”はモバイル(mobile)だけを指しているのではない。マスアダプション(Mass Adoption)、マルチチャネル(Multi Channel)、モバイル認証(Mobile Identification)などのmも含んでいる」と、説明した。
そして、「Brokatは、空気のようなサービスを提供しようと考えている。情報を水にたとえると、サービスは空気だ。空気は水より大切で、同様にサービスは情報より重要と考えている。またサービスは情報より先をいかなければならないし、空気のように存在を意識させずに提供できなければならない」と、同社のビジョンを語った。
BrokatのCOOであるAngelo Maestrini氏 |