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PCG-Z505CR/K

PCG-Z505CR/K

2000年12月08日 04時07分更新

文● 山崎

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PCG-Z505CR/K

ソニー

オープンプライス
25万6300円(Sony Styleダイレクト価格)

銀色のマグネシウム合金製ボディを採用するPCG-Z505CR/Kは、初代B5薄型ノート「PCG-505」のデザインを受け継ぐ、いかにもVAIOらしい外観を持っている。12.1インチ液晶を搭載するためB5ノートとしては大きめだが、重量は1.7kgに抑えられており、携帯性を損なうことなく使い勝手を向上させたノートPCである。

メインマシンとしても使える充実したスペックを持つ

 12.1インチTFT液晶を搭載するPCG-Z505CR/Kは、10.4インチ液晶のSRシリーズよりもひと回り大きなボディを持つ。サイズの拡大は、キーボードに最大の恩恵をもたらしており、キーピッチはSRシリーズの17mmに対し、Z505シリーズでは18mmピッチとなる。数値で表わすとわずかな差だが、日常的に大量の文章をタイプするようなユーザーにとっては、使い勝手に大きな差となって表われる。また「Enter」や「Backspace」キーはさらに大きなキートップが与えられているので、サブノートであることをことさら意識させることはなく、初めてサブノートPCに触れるユーザーでも無理なくタイピングが行えるだろう。

キーボード真俯瞰
キーピッチ18mm、ストローク2mmを確保しているPCG-Z505CR/Kのキーボードは、タイピング時にしっかりした反力を持ちクリック感が心地よい。レイアウトにも無理がなく、ノートPC初心者でもすんなり使い始められるだろう。

 サブノートPCとはいえ、SRシリーズなどに比べるとサイズにいくらか余裕のあるPCG-Z505CR/Kでは、大型の冷却ファンを搭載し放熱性を高めることで、SpeedStep対応のMobile PentiumIII-750MHzの搭載を可能にしている。Windows 2000 Professionalがプリインストールされるため、メインメモリは128MBを標準で装備し、HDDは前モデル「PCG-Z505GR/K」の12GBから20GBへと大幅に増強され、ビデオチップもPCG-Z505GR/KのMagicMedia256XL+から、RAGE Mobility-M1へと変更された。従来は動作が苦しかった3Dアプリケーションも、より高速な動作が可能になっている。

 パッケージには光メディアドライブはおろか、FDDさえ同梱されないPCG-Z505CR/Kだが、本体には、TypeIIのPCカードスロットをはじめ、i.LINK、USB×2、10BASE-T/100BASE-TXのEthernetポート、ポートリプリケータ端子、マジックゲート対応メモリースティックスロットなど豊富な端子を装備しており、周辺機器の接続性やコミュニケーション能力の高さはVAIOノートの中でも一、二を争うほどだ。

 スマートなデザインを持ち、遊び的な要素の少ないビジネス色の強い外観を持つマシンだが、DV取り込みと編集を行う「DVgate Ver.2.2」やAVファイル管理/再生ソフト「Media Bar Ver.3.2」、キャラクターメールソフト「PostPet」など、遊び心溢れるソフトが他のVAIOノートと同様に豊富にプリインストールされ、多様なユーザー層を満足させることができるだろう。

 厚さ3cmを切るB5ファイルサイズで1.7kgと携帯性に優れるPCG-Z505CR/Kは、モバイル用途に活用できるノートPCでありながら、PentiumIII-750MHzというパワフルなCPUを搭載し、メインマシンとしても十分耐えられるだけのパワーを持っている。バッテリベンチの結果は1時間2分2秒と、バッテリ駆動時間の短さだけが気になる項目だが、たとえ390gのACアダプタを一緒に持ち歩いてもトータル重量は2kg強に留まっている。メインマシンとしても実用になり、モバイルマシンとして積極的に持ち運べるPCG-Z505CR/Kは、1台のPCを多目的に活用したいユーザーにとって、まさにうってつけのPCだろう。

 Z505シリーズには、Windows Millennium Editionモデルとなる下位機種「PCG-Z505C/BP」もラインナップする。Office 2000 Personalがプリインストールされるビジネスパッケージモデルであり、PCカード接続のCD-ROMドライブ(PCGA-CD51/A)も付属するなど、1台目のPCとして選ぶならこちらのモデルがお勧めだ。

ボディ後部バッテリ取り付け位置とバッテリ
標準で付属するバッテリの仕様は14.8V、1400mAh。バッテリ駆動で活用したいというユーザーには、約3倍の容量を持つLLサイズのバッテリパックがオプションで用意されている。重量は約380g増。
ボディ右側面手前部分
パームレスト右脇に装備するジョグダイヤルは、アプリケーションの操作を指一本で行え、PCG-Z505CR/Kの使いやすさに大いに貢献している。また標準でEthernetポートを装備するため、ネットワーク環境にもそのまま対応できる。
CPU Mobile PentiumIII-750MHz
メモリ 128MB
液晶 12.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/フルカラー
HDD 20GB
CD-ROM オプション
通信 モデム/LAN
サイズ 275(W)×226(D)×24.5~29.3(H)mm
重量 約1.7kg
OS Windows 2000 Professional
Officeアプリ

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