現時点で最速のAthlonプラットフォーム
割り切って使用できる方にはお勧め
「GA-7DXC」を利用したPC1600 DDR SDRAM環境は、PC133(CL=3)環境を比較すると、メモリ性能が良く反映するテストなら10%以上、通常のアプリケーションレベルのテストにおいても5%程度の差をつけており、評判どおり優秀なパフォーマンスを発揮しているといえる。DDR SDRAMの転送レートが倍と言っても、PC1600 DDR SDRAMではPC133 SDRAMに対しては1.5倍強。この時点でこれだけの性能差が記録できれば十分だ。今回はPC2100 DDR SDRAM環境でのベンチマークがうまく動作しなかったが、WV32によるメモリベンチマークの結果を見ると、次世代のプラットフォームと言うにふさわしい性能が期待できそうだ。
さて、今回の「GA-7DXC」の評価だが、FSB266MHz/PC2100環境での動作を保証しないという独自の制限があり、しかも保証付きとはいえES品のメモリが同梱されたイレギュラーな商品だということを考れば、当然万人にお勧めできるようなものではない。ただ、FSB200MHz/PC1600 DDR SDRAMでの利用に限ればきわめて安定していて、トラブルも皆無だった。何よりも、現時点のAthlonプラットフォームにおいては文句なしの最高性能を叩き出すマザーボードであることは間違いない。FSB266MHzに対応したCPUは未だ市場に存在しないことだし、FSB266MHz/PC2100 DDR SDRAM利用時のの保証がないことや、メモリがES品であることを割り切って使用できる方にはお勧めできる。
製品名 | GA-7DXC |
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メーカー | Gigabyte |
チップセット | AMD-761(AMD)+VT82C686B(VIA) |
メモリソケット | DDR DIMM×2 |
拡張スロット | AGP×1、PCI×5,AMR×1 |
FSB設定クロック | 95、100、100.7、100.9、103、105、110、115、133MHz(ジャンパ) |
コア電圧 | 自動 |
I/O電圧 | 自動 |
クロックジェネレータ | 9248BF-153(ICS) |
ハードウェアモニタ | チップセットに内蔵 |
BIOS | AWARD |