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GA-7DXC

GA-7DXC

2000年12月08日 14時59分更新

文● 丸尾

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AMD-761搭載マザー一番乗り
DDR SDRAMはPC1600のみのサポート

 さて、ここからはGA-7DXCについて詳しくみていこう。これは、2000年10月末の「AMD-760」の発表会場で公開され、登場予定だった「GA-7DX」の機能制限版となる。その制限とはFSBとDDR SDRAMのクロックに関するもの。チップセットレベルではサポートしているにもかかわらず、ボードレベルではFSB266MHzとPC2100 DDR SDRAMの動作保証をしないというものだ。その理由は明らかにされていないが、FSB266MHz対応のCPU自体が、まだ市場に登場していないことなどを考慮した処置だと思われる。

 また、まだDDR SDRAMモジュールが市場に潤沢に出回っていないことを考慮してか、128MBのDDR SDRAMモジュールをセットにして販売されている。ところが、そのメモリモジュールはES品だということが判明している。ESとは「Engineering Sample」の略であり、OEMメーカー向けのテスト用サンプルのことだ。しかも、GA-7DXCでは動作保証外となっているPC2100対応モジュール、もちろんこれはPC1600モジュールとして動作させることができるのだが、とにかく仕様的に謎の部分が多いマザーボードだ。(FSB200MHz/PC1600環境での使用に関しては)ボード、メモリともに代理店であるバーテックスリンクの1年保証が付くものの、とても一般向けの製品とは言い難く、「とにかく早くDDR SDRAMシステムを使ってみたい」といった人柱向けアイテムという印象は拭えない。

 さて、ボードのハードウェア的仕様は、先に発表となった「GA-7DX」とまったく同じ。チップセットは、North BridgeにAMD-761、South BridgeにVIAの686Bを採用している。拡張スロットは、AGP×1、PCI×5、AMR×1、という構成。オーディオ機能は、686B内蔵のAC'97機能は使わずに、別途クリエイティブのサウンドチップ「CT5880」をオンボード実装、4チャンネル出力、S/PDIF出力を可能にしている。

 FSB設定クロックは、1番目のPCIスロット脇にあるディップスイッチで8通りに設定可能。DDR SDRAMのクロックは任意には設定できず、FSB設定クロックを100MHz(つまりFSB200MHz)に設定すると200MHz動作、同じく133MHz(FSB266MHz)に設定すると266MHz動作となるようである。CPUコア電圧やI/O電圧などは自動設定、任意設定することはできない。新しいチップセットであることもあり、Gigabyteらしい堅い作りだ。発売されたばかりの新製品にもかかわらず、PCBのリビジョンはすでに「2.4」となっており、製品化までにはかなりの紆余曲折があったことが伺い知れる。

North Bridgeである「AMD-761」。200/266MHzのFSB、PC1600/PC2100 DDR SDRAM、AGP 4xをサポートする。チップのリビジョンは「B2」と示されている。
South BridgeにはVIAの「VT82C686B」を採用。先代Southである「VT82C686A」との違いは、内蔵のIDEコントローラがUltraATA/100に対応したこと。
FSB設定クロックは一番目のPCIスロット脇にあるディップスイッチで8通りに設定可能。DDR SDRAMのクロックは、自動的にFSBと同じクロックに決定されるようだ。

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