日本テキサス・インスツルメンツ(株)の6日の発表によると、米テキサス・インスツルメンツ社(TI)は現地時間の4日、米クアルコム社(QUALCOMM Incorporated)とクロスライセンス契約を結んだと発表した。この契約は双方の特許ポートフォリオを対象としており、これによって両社は全てのワイヤレス通信技術に対応するICを供給できることになる。
今回の契約は、TIのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)とアナログIC技術に関する特許やクアルコムのCDMAに関する特許など、双方の知的財産の重要性を認識し、その価値を尊重したものとしている。両社が現在保持している特許、また今後2005年12月31日までに出願される特許は、全世界規模でクロスライセンスされる。
両社はTIとクアルコムの一事業部門であり、先頃スピンオフして独立することが発表された事業体“Spinco社(仮称)”との間で同等の契約を結ぶことにも合意している。この合意に基づき、Spincoはあらゆる無線アプリケーションおよび有線アプリケーション向けのICを供給できる。
そのほかの契約内容の詳細については明らかにされていない。