エーシーニールセン・コーポレーション(株)とネットレイティングス(株)の5日の発表によると、米ネットレイティングス社、米ニールセン・メディア・リサーチ社、米エーシーニールセン・eレイティングス・ドットコム社が世界規模で共同展開するインターネット利用者動向情報サービス“Nielsen//NetRatings”は現地時間の11月30日、2000年10月のグローバルインターネット利用者動向調査結果を発表した。調査対象国は、今回から追加されたオランダを含め18ヵ国。
それによると、10月のグローバルインターネット利用動向では、前月に続き、世界規模で事業展開されるグローバルポータルプロバイダーが上位を占めた。ランキング上位の変動としては、“Amazon”、“CNET Network”、“eUniverse Network”、“Napster”、“RJB Telecom”などが順位を上げ、特にCNETとNapsterの急伸が特徴としている。
10月度グローバルプロパティ別ウェブ利用者動向トップ10順位 | 順位変動 | プロパティ | ユニークオーディエンス | リーチ(%) | 一人あたりの平均滞在時間 |
1 | - | Yahoo! | 8488万2196 | 51 | 0:58:47 |
2 | - | AOL Websites | 7286万6097 | 44 | 0:26:27 |
3 | - | MSN | 6792万6010 | 41 | 0:47:37 |
4 | +1 | Lycos Network | 4556万9507 | 28 | 0:16:18 |
5 | -1 | Microsoft | 4428万7666 | 27 | 0:07:22 |
6 | - | Excite@Home | 3326万4581 | 20 | 0:26:32 |
7 | - | Walt Disney Internet Group | 2511万8793 | 15 | 0:20:28 |
8 | - | AltaVista | 2192万6366 | 13 | 0:13:23 |
9 | - | About The Human Internet | 2027万5624 | 12 | 0:09:09 |
10 | +2 | Amazon | 189万93821 | 12 | 0:11:59 |
また、インターネット利用実態については、利用時間、ベージビューなどの大部分の調査項目で増加した。同社では、月間平均バナー広告クリック率が大幅に伸びたことは、バナー広告終焉説が次期尚早であることを示し、月間平均ネットサーフィンごとの接続時間やページビューごとの接続時間が横ばい、もしくは減少しているのは、インターネットの発展とともに、ユーザー自身もより効率的にインターネットを利用するようになっていると分析している。また、欧州でのインターネット利用増が、今後も増加傾向の牽引役となり、欧州でのインターネット利用の増進に伴ない、欧州と米国のインターネットの利用実態は余り変わらなくなっていくものと推測している。
10月のグローバルインターネット全体の利用動向- | 10月 | 9月 | 増減率(%) |
月間平均セッション数 | 17 | 16 | +3.92 |
月間平均訪問サイト数 | 13 | 12 | +4.91 |
月間平均ページビュー数 | 675 | 644 | 4.72 |
月間平均接続時間 | 8:40:15 | 8:23:29 | +3.33 |
月間平均ネットワークサーフィンごとの接続時間 | 0:30:56 | 0:30:39 | +0.94 |
月間平均ページビューごとの接続時間 | 0:00:46 | 0:00:47 | ‐1.31 |
月間平均バナー広告クリック率 | 0.51 | 0.46 | +9.72 |
インターンネットオーディエンス総サンプル数 | 15万2292 | 14万2826 | +6.63 |
家庭での月間インターネット利用人口(推定値) | 1億6496万9909 | 1億5752万4999 | +4.73 |
家庭でのインターネット利用可能者数 | 2億9901万7227 | 2億8832万1951 | +3.71 |