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C@Mail-F38

C@Mail-F38

2000年12月06日 18時28分更新

文● 行正

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C@Mail-F38

バンダイ

9980円

バンダイは低価格デジタルカメラ@Mail(シーアットメール)の新製品として、38万画素の「C@Mail-F38」を発売した。

 C@Mail-F38は38万画素(補間画素数)のCMOSと固定焦点レンズを搭載するデジタルカメラだ。最高解像度は704×544ドットで、低解像度モード(352×272ドット)や中央部拡大撮影(デジタルズーム)、簡易動画モード(160×120ドット、最大10秒)も持つ。最大の特徴は、この種の低価格デジタルカメラ(いわゆるトイデジカメ)としては珍しくリムーバルブルメディアに対応している点だ。本体内にメモリ(約600KB)を内蔵して撮影画像を最高画質モードで約6枚記録できるほか、側面にCFカードスロット×1を持つ。なお、CFカードはSanDisk製の8/16MBのものが推奨されている。内蔵メモリとCFカードの同時使用はできず、CFカードを装着した場合は必ずCFカードに記録されるしくみだ。また、内蔵メモリはフラッシュメモリではないため、電源OFFや電池交換などによりクリアされる。

本体の裏側。ボタンは少ないが液晶表示による操作はわかりやすい。

 後部の液晶には撮影枚数や電池の残量、撮影モードなどが表示される。モード選択などの操作は2つのボタンを使用するだけだが、液晶表示により操作はわかりやすい。背面にはスライドスイッチ式とプッシュボタン式の電源スイッチの2つがあるが、スライド式の電源スイッチをOFFにすると内蔵メモリが消去されるため、普段はプッシュボタンで電源のON/OFFをすればよい。本体正面中央にはレンズが、右上には自分撮り用にミラーが配置され、レンズ下部にあるLEDの点滅で撮影したことやセルフタイマーのカウントを通知する。なお、撮影後に次の撮影が可能になるまで3秒弱のタイムラグがある。

撮影画像サンプル(Fineモード)。クリックすると元画像が表示されます。

 実際に利用してみると、画質に関してはかなりきびしい。固定焦点だがフォーカスはかなり甘く、38万画素分の解像度はない。発色も悪く、ホワイトバランスは自動で選択されるものの蛍光灯下でも補正がかかるときとかからないときがあるなど、センサのレベルがかなり曖昧なようだ。ただし、NTSC出力をTVに接続して見た場合はそれなりに見えるので、発色に関してはTV出力にチューンされているようだ。
 本体上部にストラップ用のU字金具があるように、キヤノンのIXYシリーズに似たイメージだが、本体サイズは87(W)×26.9(D)×57(H)mmのIXY DIGITALよりもひとまわり大きく、オモチャとしても少々かさばるのが気になる。
 とはいえ、内蔵固定メモリが普通のトイデジカメのなかではCFスロットを装備し、USBインターフェイスやビデオ出力も持つなど意欲的なスペックであり、トイデジカメならば機能が低い(もしくはない)のは当たり前という消極的な製品が多いなかでは意欲的な製品だ。

製品名 C@Mail-F38
撮像素子 カラーCMOSセンサ、38万画素(補間画素)
レンズ f35mm/F2.0(35mm換算)、固定焦点
露出制御 自動、オートホワイトバランス
ファインダ 光学式
撮影モード ファイン(704×544ドット/低圧縮)、ノーマル(704×544ドット/高圧縮)、352×272ドット、ズーム(中央部10万画素相当)、簡易動画(160×120ドット、最大10秒)
記録 本体内メモリ(約600KB)、CFカードスロット×1
インターフェイス CFカード、USB×1、NTSC出力×1、
電源 単4アルカリ乾電池×3本(連続約70分使用可能)
本体サイズ 62(W)×32(D)×117(H)mm
重量 約150g

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