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シャープスペースタウン ザウルス文庫「ブレアウィッチ ラスティン・パーの告白」

シャープスペースタウン ザウルス文庫「ブレアウィッチ ラスティン・パーの告白」

2000年12月04日 16時56分更新

文● 佐久間

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 シャープ(株)と、海外文学や映画作品の関連事業を展開する(株)アーティストハウスは、共同で映画、出版、インターネットを通じてマルチメディアコンテンツの配信を行うことを発表、その第1弾としてシャープの行う情報サービスサイト「シャープスペースタウン」を通じて、2001年陽春公開予定の映画「ブレアウィッチプロジェクト2」のサブシナリオに当たる小説「ブレアウィッチ ラスティン・パーの告白」(2001年2月8日発売予定、予価1400円)をザウルス向けの電子書籍「ザウルス文庫」で12月8日に先行発売する。

シャープとアーティストハウスの共同プロジェクト第1弾が、ブレアウィッチプロジェクト2関連の「ラスティン・パーの告白」。次回作としてホラーやファンタジーで映像や音楽を交えたものを企画、検討しているとのこと。

 ザウルス文庫は、シャープのPDA「ザウルスシリーズ」のうち対応機種(下記参照)に文庫ビューアという専用ソフトをインストールすることで読める電子書籍で、'99年7月から書籍のダウンロードサービス(有償、数百円~800円)を開始している。光文社、徳間書店、旺文社などが既刊の書籍およそ1000タイトルを提供しており、月平均5000~6000のダウンロードが行われている。

シャープスペースタウン内にあるザウルス文庫のWebサイト(PCで見たもの)。実際には、ここにザウルスでアクセスし、読みたい本を有償でダウンロードできる。

 今回のブレアウィッチ ラスティン・パーの告白は、小説(単行本)の発売に先駆けてザウルスユーザー向け(PCやWindows CE環境では読めない)に低価格で提供されるもので、限られた環境のユーザーが入手した情報を口コミで広める、という実験的な意味合いも込められている。12月8日時点で、小説すべての内容が入手できるわけではなく、時期をずらして全17章が2001年1月末までに順次公開されていく仕組みになっている(ただし、支払いは最初の1回のみ)。
 価格は(全編で)500円と、書籍版よりも900円安い。これは印刷代や流通コストを省略できるためとしているが、思い切った低価格でザウルス文庫のより一層の普及に拍車を掛けたいという意気込みも感じられる。また、11月21日に発表(発売は12月15日)した動画対応新ザウルス「MI-E1」ではMPEG4形式のブレアウィッチプロジェクト2予告編も楽しめるという(無償ダウンロードの予定)。

ザウルス対応機種:
MI-500シリーズ、MI-100シリーズ、MI-600シリーズ、MI-310、MI-P1、MI-P2、MI-EX1(以上機種は別途文庫ビューアのダウンロードが必要)、MI-C1、MI-P10、MI-E1

シャープ(株)
問い合わせ先 シャープスペースタウンサポートセンター 03-4484-2001

発表会場では、最新モデル「MI-E1」を多数展示してデモを行った。縦書き横書き表示は切り替えが可能。
MI-E1で見る場合、文字サイズを最大から最小まで6パターンに変更可能なほか、太文字設定も可能。フォントは最大のみ明朝体、ほかは丸ゴチック体になる。
同じくMI-E1にて。最小では32文字×14行と文字表示量は多いがやや読みにくく感じる。小か中サイズがベストな選択だろう。

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