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ソニーがデジタルカメラ市場で2強の一角に急成長

2000年12月04日 16時36分更新

文● 編集部

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(株)コンピュータ・ニュース社の市場調査部門であるBCN総研は1日、デジタルカメラ市場において、ソニーが急成長を遂げ、10月の販売台数シェアでトップの富士写真フイルムに迫る18.78%を獲得したと発表した。デジタルカメラ市場は、これまで富士写真フイルムとオリンパスが2強とされていたが、年年末商戦に至り、販売台数シェアでソニーがオリンパスを抜き2強の1角を占めるまでになっている。

製品写真
ソニーの『DSC-P1』

デジタルカメラ市場におけるソニー躍進の立役者は『Cyber-shot DSC-P1』となっている。総画素数334万画素CCD、光学3倍ズームを搭載、GIF形式のアニメーション撮影機能や動画撮影機能を搭載している。この基本スペック自体には目新しいものはないが、パソコンからiモードへの画像送信サービスへの対応やプレイステーション2への画像の取り込みが可能になったことなど、遊び感覚を前面に押し出した用途提案が消費者ニーズと合致したとしている。

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図 デジタルカメラベンダー販売台数シェア推移(週次・2000年度)

デジタルカメラ市場では、'99年10月ごろから小型・軽量・低価格の製品が台頭し始めた。これらの製品は、使い捨てカメラの感覚で手軽に撮影できることから、デジタルカメラの存在をより消費者の生活に身近なものとし、趣味や遊びでの利用ニーズ拡大に貢献した。『Cyber-shot DSC-P1』の撮影したデータがパソコンのほかに、iモードとプレイステーション2でも利用できることが、低価格テジタルカメラが掘り起こした、遊び用途の需要をさらに拡大させたとみている。

その結果、ソニーは、10月3週目以降、デジタルカメラ市場の2強の一翼を担っていたオリンパスに約2倍の差をつけて、富士写真フイルムに次ぐ2位を維持、10月の月次集計では18.78%とトップの富士写真フイルムに1.16ポイント差にまで迫った。11月もこの勢いは衰えず、デジタルカメラ市場でソニーが確固たる地位を築きつつあることは明らかとしている。

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図 デジタルカメラベンダー販売台数シェア推移(週次・1999年度)

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