ASCII.jp：ATOK Pocket for Palm OS 手書き入力対応版

ATOK Pocket for Palm OS 手書き入力対応版

2000年12月01日 00時00分更新

文● 佐久間

　(株)ジャストシステムは、Palm OS用の日本語変換ソフト「ATOK Pocket for Palm OS 手書き入力対応版」と、Palm OSにも対応したメールソフト「Shuriken Pro /R.2 for Windows」を発売した。

	「ATOK Pocket for Palm OS 手書き入力対応版」で手書き文字認識を行う。変換候補は最大10個表示される。多少乱暴に書いても候補に表示される。

　ATOK Pocket for Palm OS 手書き入力対応版は、日本語版および英語版(J-OS IVとメモリ4MB以上が必須)のPalm OSに対応した日本語変換ソフトで、同社が長年開発しているかな漢字変換エンジン「ATOK」の技術を用いて、効率の高い変換、日本語入力を実現できるのが最大の特徴。手書きの漢字を一文字ずつ認識させる「手書き文字」と、ひらがなを続けて入力して連文節変換を行う「ひらがな手書き」の2種類の手書き日本語入力が選択可能となっている。特にひらがな手書きモードは、画数の少ないひらがなを2つの入力スペースに続けざまに書き込んだあとで、DOS／Windows用IME(FEP)で定評のあるATOKゆずりの高効率な連文節変換と固有名詞にも強い辞書で正確な日本語が短手数で入力できる。
　辞書は、占有するメモリ容量別に最小(約1.3MB)、標準(約2MB)、最大(約3.8MB、いずれもシステムを含むインストールに必要な容量)の3種類が用意され、標準と最大にはカタカナ表記から英語つづりに変換する「カタカナ語英語辞書」が含まれる。

　対応OSは日本語版Palm OS Ver.3.1J／3.5Jと英語版Palm OS Ver.3.1／3.3／3.5(＋J-OS IV)で、動作確認機種はHandspring「Visor Deluxe」、IBM「WorkPad 8602-30J」「同 c3/8602-40J」「同 c3/8602-50J」、Palm Computing「Palm IIIc」「Palm Vx」「m100」、SONY「CLIE PEG-S300」「CLIE PEG-S500C」、TRG「TRGpro」(2000年10月現在)。インストールには、WindowsまたはMacintosh用「Palm Desktopソフトウェア」が必要。

　価格は6800円。ATOKシリーズの登録ユーザーと、ATOK Pocket for Palm OSを標準搭載するPalmデバイスの登録ユーザーは3800円の優待販売価格で購入できる。

	Palm OSのグラフィティの日本語版とでも言うべき、高速入力を実現する「ひらがな手書き」モード。2つの入力スペースに次々書き込んでいく。

	続いて、変換を行うとかなりの高確率で正しい文節に区切り、係り受けを考慮した変換候補が最初に表示される。一文字ずつ記述、認識させる先の手書き文字認識よりもかなり手早くこなせそうだ。

　Shuriken Pro /R.2 for Windowsは、Windows 95／98／Me／NT 4.0／2000 Professionalに対応したメールソフト「Shuriken Pro」をリビジョンアップし、さらにPalm OS対応メーラをバンドルしたもの。HotSyncボタンによりメールやアドレスデータの同期がとれるほか、Palmデバイスでデファクトスタンダードとなっている文書形式「Doc」や複数ファイルに分割して管理できる「MeDoc」に変換する機能を持ち、4KBを超える長い文書も途中で途切れることなく扱うことができる。
　価格は5800円。Shuriken Pro /R.1ユーザー向けにはアップデートモジュールが無料配布されている(インターネット経由でダウンロード可能)ほか、ジャストシステム製品の登録ユーザーは優待価格3800円で購入可能。また、ATOKシリーズならびにATOK Pocket for Palm OSの登録ユーザーは「ATOK Pocket for Palm OS 手書き入力対応版＋Shuriken Pro /R2」のセットを優待価格6000円で購入できる。

	手書き漢字変換のほかにも、ユニークなモードが用意されている。画面はそのひとつ、顔文字辞書。メールの返信などに重宝しそう。