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日本ネットワークアソシエイツがウイルス研究機関について説明

2000年11月30日 21時55分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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日本ネットワークアソシエイツ(株)は、米ネットワークアソシエイツ社のアンチウイルス緊急対策チーム“AVERT”(Anti Virus Emergency Response Team)の最高責任者であるVincent Gullotto(ヴィンセント・ギャロット)氏の来日に伴い、AVERTの役割に関する説明会を行なった。

米ネットワークアソシエイツ社ウイルス研究機関の最高責任者であるVincent Gullotto氏

ウイルス対策を行なう専門機関

AVERTは、コンピューターセキュリティー全般の研究をするための独立した研究部門。世界中で90名以上のウイルス研究員が常に待機しており、スタッフは24時間365日ウイルスアタックに対応している。

AVERTはウイルスサポートチーム、ウイルス分析チーム、ソフトウェアのリサーチチームの3チームで構成されており、毎月約3000本の疑わしいファイルの解析や、ウイルス検体情報の蓄積作業を行なっている。新たなウイルスを発見すると、即座にウイルスパターンファイルを更新して同社のホームページにアップロードするのもAVERTの役目だ。

今後はPDAや携帯電話も要注意

Gullotto氏は、最近のウイルス傾向について、現在5万5000以上のウイルスが存在し、そのうち5500はマクロウイルスと説明。最近猛威を振るっているVBスクリプトウイルスはより複雑化したウイルスであり、言語が比較的簡単に学べるため作成しやすいウイルスだとしている。また、'97年から2000年にかけてウイルスの数が急激に増えたが、これはあるウイルスライターがウイルスを容易に作成できるキットを流したためだという。

同氏は、ウイルスは環境に合わせて変化し、ウイルスによる脅威もさまざまなものになるだろうと警告、しかし企業自身は新種のウイルスの対策ができないので、同社のような会社が新しいツールを提供し続けなければならないと語った。

また、今後はPDAや携帯電話などのワイヤレス機器がウイルスの脅威にさらされると説明した。最近のウイルスはインターネット経由で観戦することから、インターネットに関わる機器が増えることで脅威も増えるとし、特にコンピューターを利用するものは個人的なファイヤーウォールを作る必要があると語った。

同氏は、同社が注力して開発している製品として、ワイヤレス機器用のウイルス対策ツール『VirusScan Wireless』、『VirusScan for Palm/CE/EPOC』、サーバーレベルでウイルスからワイヤレス機器を守る『Webshield Wireless』を挙げた。同氏は「ウイルスの脅威から逃れることは不可能。われわれは顧客を守るために製品やサービスを提供し続ける」と語った。

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