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エルゴソフト、米プラネットウェブとPS2ソフトで業務提携

2000年11月29日 19時36分更新

文● 編集部

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(株)エルゴソフトは29日、ソニー(株)のプレイステーション2(以下PS2)のソフトウェアおよびミドルウェア分野において米Planetweb(プラネットウェブ)社と業務提携すると発表した。

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エルゴソフト代表取締役会長兼社長 襟川陽一氏(左)と握手を交わすプラネットウェブ社長兼CEOのKen・Soohoo(ケン スーフー)氏(右)

今回の提携は、PS2市場において今後の成長が見込まれるインターネットゲームに照準を合わせたもので、ミドルウェアやブラウザーなどをプラネットウェブが提供し、エルゴソフト社が販売する。エルゴソフトは国内PS2市場での独占販売権によりプラネットウェブから提供されるブラウザーソフトを販売、ゲーム会社向けOEM提供やテクニカルサポートを引き受ける。プラネットウェブは、PS2用ソフトウェア開発やマーケティング支援、技術協力を行なっていくという。

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KOEIの社長でもある襟川氏は再来年には同社から出すPS2専用ゲームを全てインターネットに対応させるという
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ケン・スーフー氏はプログラマーでもあり、今回発表されたブラウザーソフトのコアを開発した

PS2対応のブラウザーソフト、MP3ソフトを年内中に発売

併せて、同社はPS2専用のウェブブラウザーソフトおよびMP3ソフトウェアを発売すると発表した。ソフトウェアの発売は年内の予定となっており、詳しい日程は未定。また、価格は未定だが、現在発売されているPS2用のソフトウェアよりも低価格で提供する予定だという。初年度出荷本数は両方それぞれ10万本を予定しているという。

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PS2用ブラウザー画面

PS2用ブラウザーは、ウェブブラウザーとメール送受信機能を備える。操作は全て、PS2のコントローラーで行なえ、文字やURLの入力などは画面に出てくるオンスクリーンキーボードで行なう。使用頻度の高い文字(「co.jp」や「http://」など)はあらかじめキーボードに用意されている。テレビ画面での表示のため、細かい文字などの部分が見えない場合のために米国で特許取得した虫眼鏡機能を備える。ウェブ上にあるMP3ファイルを再生できるほか、Macromedia Flash3.0などに対応している。SSL3.0にも対応する。必要な周辺機器はPS2専用メモリーカードとUSB対応のモデム。

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自分の気に入ったサイトのURLをお気に入りのように登録できる
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テレビ画面をできる限り使用するためにメニュー画面は利用するときに呼び出すかたちになっている

メール送受信機能はPOP3メール受信、SMTPメール送信に対応する。PS2ならではの機能として、セーブデータを添付ファイルで送信できるほか、PS2対応メモリーカードに自分のメールアカウントのデータを保存すれば、インターネットに接続されたPS2があれば、どこからでもメールの送受信が可能になる。

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メール機能はオンスクリーンキーボードでの入力となる

MP3ソフトは、PS2のHDDに対応しており、CDをPS2にセットすれば自動的にMP3データに変換し、再生することができる。インターネットによるMP3の配信サービスやポータブルMP3プレーヤーなどにも対応する。また、ソニー(株)が発売予定のPS2用の外付けHDDを利用すれば、その中にMP3ファイルをCDにして何枚分も保存しておくことが可能になる。

米プラネットウェブは1996年に設立。PC以外のデジタル家電向けにブラウザーを開発、ライセンス提供を行なっている。対応しているプラットフォームは、ゲーム機やDVDプレーヤー、セット・トップ・ボックスなど。ゲーム機では米国における(株)セガのドリームキャストのブラウザーを提供している。

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