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Sudden Strike

Sudden Strike

2000年11月29日 22時39分更新

文● 中村聖司

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Sudden Strike

エムスリイエンタテインメント

8800円

リアルタイム系のウォーシミュレーションのジャンルに、またひとつ傑作が追加される。「Sudden Strike」はドイツのCDV Software Entertainmentが開発した第2次世界大戦のヨーロッパ戦線を題材にしたリアルタイムSLGだ。同ジャンルの代表作といえば、SSIの「CLOSE COMBAT」シリーズ、EIDOSの「COMMANDOS」シリーズなどが挙げられるが、Sudden Strikeはこれらに勝るとも劣らない描画のリアルさと、実戦さながらの緊迫性を備えている。発売スケジュールは、12月15日の予定となっており、完全日本語で発売される。

空爆は、演出もさることながら威力がとてつもなく凄まじい。総配備数の中から単機から5機編隊までを選択でき、空爆箇所を指定できる。画面左側で旋回中の航空機は偵察機。ちなみに航空機は、高射砲のような地対空兵器があれば撃墜することも可能だ。

リアルな戦場に精確な縮尺比のユニット群が暴れ回る!

 ゲーム全般の雰囲気は、リアルタイムSLGの名作「Command&Conquer」に近く、マップとユニットが、精確な縮尺比で実にリアルに表現されている。ユニットの生産は指示できないものの、航空支援が可能で、爆撃や偵察、補給物資の投下など、我が地上部隊を強力にバックアップしてくれる。基本的なゲームシステムは、初期配備のユニット群を率いて、与えられたミッションをクリアしていくというもの。ミッション内容は、敵の撃滅や基地の破壊など、さまざまなものが用意されているが、そのポイントにたどり着くまでの道筋は必ずしも1本ではなく、敵の防御の薄い地点を探りながら進軍するというところに本作の醍醐味がある。

要クリック! ゲームに登場する兵器の一部をご紹介。開発者の兵器に対する熱いこだわりがひしひしと伝わってくる。他のゲームを圧倒する描写の細かさだ。
戦車は装甲が0になれば撃破、という単純明快なシステムを採用しており、角度や距離、高低差に気を配りながら1台ずつ操作していくというCLOSE COMBATのような戦い方は必要ない。戦車戦は感覚的にはアクションゲームに近い。

 Sudden Strike最大の魅力は、兵站という従来無視されがちな支援要素が盛り込まれている点で、1回の戦闘ごとに補給トラックが戦車の間を縫うように走り回り、弾薬や燃料の補給、装甲の修理などを行ってくれる。この補給トラックのおもしろさは「橋を架けられる」ところで、敵地が川を挟んだ向かい側にあるような場合は、この補給トラックに架橋させ、完成後、主力戦車を渡らせる、という一連の行動を指揮することもできる。そのほか、歩兵の進入を防ぐ防御網や、戦車を踏み入らせないための対戦車施設なども設置できるなど、特に生産ができない本作において、補給トラックは文句無しの最重要ユニットになっている。特にマルチプレイの場合は、真っ先にターゲットとなるユニットになりそうだ。



市街戦もある。歩兵メインの空挺部隊ミッションは、航空支援なし、支援車両なしという場合が多いので、なかなかキツイ。
架橋中の補給トラック。作業にかなり時間が掛かる。敵に狙われると1発で橋が破壊されるため、完全に安全を確保した上でないと架橋作戦は成功しにくい。
開発元 CDV Software Entertainment
発売元 (株)ズー
販売元 M3エンタテインメント(株)
対応OS Windows 95/98/ME+DirectX 7a
CPU MMX Pentium-233MHz以上
メモリ 32MB以上(64MB以上を推奨)
ビデオ 640×480ドット/6万色以上(Direct3D対応)
HDD 150MB以上
CD-ROM 2倍速以上(起動時必須)
マルチプレイ 最大12人までの通信対戦(DirectPlay対応)

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