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【Internet World 2000 Vol.5】Web、キャッシュ、NASの次は管理アプライアンス

2000年11月29日 19時39分更新

文● 高島茂男

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“Internet World Japan 2000”の中からサーバアプライアンスに注目してみた。サーバアプライアンスは、中小企業や大企業の一つの部門での利用や、データセンターでの多量なサーバを利用するケースが増えてきており、管理のしやすさ、コスト削減を求めるニーズに対応して、日本アイ・ビー・エム(株)やコンパックコンピュータ(株)をはじめとする各メーカーがサーバアプライアンス製品のラインナップを整えてきている。

Webサーバ、Webのキャッシングを行なうキャッシュサーバ、NAS(Network Attached Storage)ときたアプライアンスの次の波は、簡単に増設でき増え続けるアプライアンスを管理することができる「管理アプライアンス」だ。インテル(株)と、米Network Enginesの代理店である(株)テリロジーがそれぞれ管理アプライアンスの参考出展を行なった。

管理サーバの1つの売りは、Intelの“Preboot eXecution Environment”(PXE)技術だ。これに対応したBIOSを搭載したサーバの場合、初期導入時に電源を入れただけで、そのサーバのHDDのフォーマットからOSのインストールまでを管理サーバが自動的に行なってくれる。多数のサーバを同時に導入するといった場合や、それほど専門知識を持たない管理者が設置作業を行なう場合でも容易にサーバの初期設定までを行なうことが可能になる。


Netstructure 1400

インテルは、1UサイズのWebサーバアプラアンス「Netstructure 1010」などを出荷している。今回、管理アプライアンス「Netstructure 1400 Management Appliance」を参考出品した。これは“ヘッドレス”(ディスプレイやキーボードがないという意)のインテルの製品群を集中的に管理、監視できる製品で、アプライアンスの導入時、運用時の監視に利用できる。

管理できる台数には制限はないということだが、1Uの製品でありCPUの増設が行なえないことから1セグメントに1台ぐらいが適当だろうということだ。来年の春頃には日本で発売の予定という。

image現時点ではインテル製品しか管理できないが、他社製品にも対応していく予定という

米Intelは、「Store Front Appliance」というeコマースサイト用のアプライアンスも出荷しているが、日本語化の問題があり国内導入は未定という。


いかにもベンチャーらしい色使いのアプライアンス

(株)テリロジーのブースでは、米Network Enginesの1Uサイズのアプライアンスを展示していた。Webサーバアプライアンス「WebEngine」、NASアプライアンス「StorageEngine」、管理アプライアンス「AdminEngine」だ。このAdminEngineは、最大で256台のWebEngine、StorageEngineを管理できる。

image
色鮮やかなアプライアンス群。紫色がWeb、赤色がNAS、緑色が管理アプライアンスだ

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