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富士通の関澤会長が語るインターネットの次のステージとは?

2000年11月28日 19時55分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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富士通(株)は11月28日~30日の間、都内において、プライベートショー「富士通ソリューションフェア インターネットビジネス21」を開催している。

初日には、関澤義取締役会長が「インターネットの新しいステージへ」と題した基調講演を行ない、次の段階のインターネットがどうなっていくのか、それに対してどう対応していけばよいのかを説いた。

photo富士通の関澤義取締役会長

今はまだ入り口

関澤氏は、「言いかたは悪いが、本物と偽者の選別が始まっている。インターネットはこれから10~15年かけて、社会インフラになっていくだろう。インターネットを意識しないで、電話のように使う時代がくる。今はまだ入り口。これからインターネットの新しいステージが始まる」と、語り始めた。

同氏は、「新しいステージではあらゆる物がインターネットに繋がるようになる。そのときのコアネットワークが光で、それにアクセスするネットワークが第3世代移動通信システム“IMT-2000”だ」、「あらゆる人や物にチップが付けられ、そのチップが無線でインターネットに繋がる」と予測した。


プロセスを再構築しないと意味がない

続けて関澤氏は、「ビジネスが、インターネットの環境の中にすっぽりと入るのだから、仕事のやりかたも変わって当然だ。ビジネスプロセスや産業プロセス、社会システムの再構築が必要になる」と、インターネットにあわせてプロセスに作り直さなければ、インターネットのよいところが生かせないし、意味がないと語った。

同氏は「新しいステージでは富士通も組織やプロダクトを作り直さなければならない」とし、“ブロードバンドインターネット”“顧客との新しい関係”に注力していくと説明した。この“顧客との新しい関係”とは、Webベースのソリューションの提供や、システム構築からサービス提供型へのシフト、インターネットだからこそ有り得る新しいビジネスモデルを顧客に提案していくといったことを指しているという。


ナンバー1のインターネットソリューションプロバイダーはインターネットのヘビーユーザー?

「富士通は、顧客より先にインターネットを使いこなしていく。自分で経験していないものをソリューションとして提供できるわけがない」と、富士通がナンバー1のインターネットソリューション提供会社を目指すならば、ナンバー1のインターネットユーザーでもなければならないと語った。

最後に関澤氏は、富士通が使っているコピー“ひとりひとりに、ひとつひとつのインターネットソリューション”について、「インターネットを使うと、マスではなく、一人一人(法人も含む)の顧客をつかめる。そのそれぞれに対してソリューションを提供していこうという同社の姿勢を示したもの」と説明し、講演を締めくくった。

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