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日本IBM、第14回“日本IBM科学賞”の受賞者を発表

2000年11月27日 19時54分更新

文● 編集部

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日本アイ・ビー・エム(株)は24日、第14回“日本IBM科学賞”の選考を終え、6件7名の受賞者を発表した。

日本IBM科学賞は、日本の科学分野の基礎研究の振興と若手研究者の育成に寄与することを目的とし、同社の創立50周年を記念して'87年に創設された。対象は、物理、化学、コンピューターサイエンス、エレクトロニクスの4分野において基礎研究の幅広い分野で優れた研究活動を行なっている、国内の大学や公的研究機関に所属する45歳以下の研究者(国籍不問)。受賞者には300万円の賞金と賞状、副賞の記念メダルが贈呈される。

今年も公募の結果、98件の応募があり、江崎玲於奈芝浦工業大学学長を委員長とする6名の審査委員が厳正な選考と審査を行ない、6件7名の受賞を決定した。これにより、第1回からの受賞は計86件92名となる。
受賞式は、12月4日に都市センターホテル(東京都千代田区)で行なわれる。授賞式では受賞者の研究内容についての発表講演を行なう予定。

受賞者とその業績は次の通り。

物理分野
“異方的超伝導体におけるトンネル現象の研究”
柏谷聡(かしわや・さとし)氏 38歳
電子技術総合研究所 主任研究官
田仲 由喜夫(たなか・ゆきお)氏 38歳
名古屋大学大学院 工学研究科 助教授
*両氏による共同研究
化学分野
“光子場における超高速分子ダイナミクスの研究”
山内 薫(やまのうち・かおる)氏 43歳
東京大学大学院 理学系研究科化学専攻 教授
コンピューターサイエンス分野
“グラフアルゴリズムに関する研究”
永持 仁(ながもち・ひろし)氏 40歳
豊橋技術科学大学 情報工学系 教授
“スピングラス理論に基づく新しい符号・暗号理論の構築”
樺島 祥介(かばしま・よしゆき)氏 33歳
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 助教授
エレクトロニクス分野
“半導体フォトニック結晶とその応用に関する研究”
野田 進(のだ・すすむ)氏 40歳
京都大学 工学研究科電子物性工学専攻 教授 
“新しい近接場光利用技術の開発とその高密度光ディスクへの応用に関する研究”
富永 淳二(とみなが・じゅんじ)氏 41歳
産業技術融合領域研究所 次世代光基盤研究グループ グループ長

日本IBM科学賞の審査員のメンバーは次の通り。
委員長
江崎 玲於奈氏
芝浦工業大学 学長(1973年ノーベル物理学賞受賞)
委員
井口 洋夫氏
宇宙開発事業団宇宙環境利用研究システム システム長、元 岡崎国立共同研究機構 機構長、東京大学 名誉教授
後藤 英一氏
東京大学 名誉教授、神奈川大学 教授
近藤 次郎氏
財団法人国際科学技術財団 理事長、元 日本学術会議 会長(1967年デミング賞受賞)
西島 和彦氏
財団法人仁科記念財団 理事長、東京大学 名誉教授、京都大学 名誉教授
鷹尾 洋一氏
日本IBM 東京基礎研究所 所長

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