SMSシリーズの下位モデルSMS500と中位モデルSMS1800。フォワーディングのエンジンとしてPentiumプロセッサを搭載。 |
同社のもう一方の主力製品が「SmartEdge 800」である。もともとはSiara Systemsが開発していた製品だが、1999年に会社ごと買収し、レッドバックの製品ラインナップに加えた。これはさまざまなアクセス回線を収容し、光ファイバで構成されたバックボーンやMAN(メトロポリタンエリアネットワーク)に接続するための装置である。
通常、交換機で扱われるTDMの回線とルータで扱われるIPネットワークの両方が収容可能なことがSmartEdgeの最大の特徴となっている。現在、MAN構築を考えている通信事業者に売り込みを行なっているという。
同社はほかにも、大企業やASP向けの帯域管理装置「Enterprise Service Point」といった通信機器を発売している。Redbackの製品は、キャリアやサービスプロバイダ向けの製品であり、個々のユーザーが製品を見ることはなく、また、導入したキャリアもそのことをあまり公開はしないだろう。しかし、ADSLの提供地域の拡大やNTT地域会社の参入、CATVインターネットの普及、さらにはFTTHなど日本においてもブロードバンド環境は広まりつつある。Redback製品は、今後もさまざまなサービスの裏方として用いられていくに違いない。