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テムザックが汎用大型ロボットを発表

2000年11月24日 20時51分更新

文● 浅野純也

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(株)テムザック・コミュニケーション・テクノロジーは23日、汎用大型遠隔操作ロボット『T-5(ティーファイブ)』のプロトタイプを発表した。同社は今年1月にPHSを使って遠隔操作する自走式ロボット『TMSUK-04』を発表、500万円で10体以上を販売した実績を持つベンチャー企業。横浜で開催されているパートナー型ロボット博覧会“ROBODEX 2000”の開催に先駆けて発表を行なった。同イベントで一般に公開される。

一見、工事現場の重機のようにも見えるが、両腕があるため特異なシルエットとなっているT-5。発表会はROBODEX会場外の駐車場で行なわれた。その大きさとガソリンエンジンを搭載しているという理由で、ROBODEX会場への搬入が許可されなかったらしい

T-5は足部にキャタピラを装備し、ガソリンエンジンによる自走が可能で、上半身に2腕を持つ特異な形状のロボット。全高2.5m、全幅1.8mとかなりのサイズで、重量は約600kg。走行速度は最高で時速6km。腕と胴体は水圧によって駆動し、片腕だけで11自由度(腕が7、指が4)を実現している。指先はツメ状になっており、開閉することでモノを掴める構造になっている。頭部には環境認識用に41万画素CCDカメラを搭載しており、映像をオペレーターに送っている。胴体にも2自由度が与えられており、方向を変えての腕操作も可能だ。

頭部にはカメラを装備。両腕と胴体旋回などの動きは水圧によって駆動。コンプレッサーの電源は三洋電器製のニッカドバッテリーで供給される
白いチューブが水圧駆動用の動力パイプ。腕の先には4つの黒いツメが装備されており、モノを把持することが可能だ

コントロールにはTMSUK-04同様、PHSを2波利用しており、オペレーターはカメラの映像を見ながら、自分の腕の動きをトレースするフィードバック付きアームコントローラーやフットボタンなどを操作し、T-5を制御することになる。PHSの電波が届かない状況を想定して、無線LAN(IEEE802.11)による操縦系も開発したという。

操作はパソコンをベースとしたコントローラーで行なう
腕の操作は自分の腕の動きをトレースするアームコントローラーを使用。フィードバック機構も備える。足下にもスイッチがある。ロボットとの通信はPHSのほか無線LANも使える

用途としては工事現場や災害現場、具体的には最近の三宅島の現地調査など、人間が近づけない危険な場所での作業を想定しているが、今回発表されたプロトタイプではまだ腕の把持能力などが実証されておらず、今後用途に応じて開発を進めていくとしている。

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