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LaVie M LM600J/52DC

LaVie M LM600J/52DC

2000年11月22日 22時36分更新

文● 岡本

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LaVie M LM600J/52DC

NEC

オープンプライス
23万9800円(Web直販モデルの同等スペック)

機能的には比較的シンプルながら、完成度の高さが特徴のモバイルノート「LaVie M」。約1.55kgのボディに、XGA表示の12.1インチTFT液晶という実用的な組み合わせで人気が高い。今回のモデルでは、CPU、HDDなどがさらにグレードアップし、より強力なマシンに仕上がっている。

少し大きめのサイズながら 実用度は高いモバイルノート

 さて、今回紹介するLM600J/52DCを見ていくと、LaVie Mシリーズが本タイプの筐体を採用したのが'99年の冬モデルからということもあり、すっかり完成度の高いモデルとなっている。具体的にはヒンジ部分をはじめとするボディ全体のしっかりとした感じや、キーボードの打ちやすさなどが印象に残る。

英文字キーを大きくすることで、打ちやすさの向上を図ったキーボード。好き嫌いがハッキリと出てしまう部分かもしれない。
 特にキーボードはボディサイズの割にマシンの厚みが約21mmと比較的薄い点と、英文字中心に割り切ったキートップが打ちやすさの要因となっている。ただ、英文字キーのサイズを大きめにした分、数字キーの上下の幅が狭くなったうえ、特殊キーなども随分小さくなっている。これについては、カナ入力派の人やタッチタイプに習熟した人にとっては、逆にマイナスになることも考えられるので、ショップの店頭などで実際に触って試してみるべきだ。



専用インターフェイスに接続する外付けの付属CD-ROMドライブは、従来の上に蓋を開けるクラムシェルタイプのものから、ノートPCに内蔵するタイプのドライブを使用したものに変わった。このタイプだと、基本的に電源が入っている状態でしかメディアの出し入れができないのが、ちょっと不便。
 そのほかの特徴としては、FDDとCD-ROMドライブは、専用インターフェイスに接続する外付けタイプのものがそれぞれ標準添付されている。このマシンの本体サイズでCD-ROMドライブが内蔵されないのは残念だが、仮想CD-ROMソフト「VirtualCD 2」が付属しており、CD-ROMのデータをあらかじめHDDにコピーしておけば、常にドライブ自体を持ち歩く必要はなくなる。

 また、実用性を重視するためか、バッテリのサイズは比較的小さく、標準バッテリでの駆動時間はせいぜい1時間強程度なのは注意したい。ただ、オプションで標準バッテリの2倍の容量を持つ大容量バッテリ(1万6000円)や本体底面に接続するセカンドバッテリ(4万円、重量約665g)が用意されているので、どうしても外出先で長時間利用したい場合は、これらを購入すればいいだろう。

 今回テストしたLM600J/52DCは、CPUがMobile PetiumIII-600MHzに、HDDが20GBと基本スペックでも非常に強力なものだが、この下にエントリモデルとして、CPUがMobile Celeron-500MHz、HDDが10GBになった「LM50H/52DC」が用意されている。こちらも標準でCD-ROMドライブ、FDD、Office 2000 Personalが付属しながら、実売価格でLM600J/52DCの23万円前後に対し、19万円前後と4万円程度の差がある。一般的な作業においては、CPUパワー自体で体感的に差を感じる機会はあまりないと考えられるので、予算次第ではこちらの選択も多いにありえるだろう。
 さらに、LM600J/52DCにPCカードタイプのBluetoothカードを追加した「LM600J/52DB」というモデルもある。このBluetoothカードを利用すると、同じカードを装備したPC同士間でファイルやインターネット回線などを共有できるようになるというものだ。同機の実売価格は25万円前後である。



左側面。PCカードスロット×2に外付けFDD用インターフェイス、モデムの各端子が用意されている。FDDインターフェイスはオプションの変換ケーブルを購入することでパラレルポートとしても利用可能。また、従来搭載されていた携帯/PHSインターフェイスは廃止され、USBに接続するためのケーブルがオプションで用意されている(PDC/DoPa用ケーブルは標準添付)。
右側面。USB×3ポートに、CD-ROMドライブ専用のインターフェイスを装備。専用インターフェイスを採用するおかげで、外付けドライブにも関らず、24倍速の速さを誇るのはうれしい点。
本体前面のヘッドフォン端子は、光デジタルオーディオ出力の機能も兼ねている。また、LaVie内では唯一、IrDA1.1準拠の赤外線通信機能も装備している。
CPU Mobile PentiumIII-600MHz
メモリ 64MB
液晶 12.1インチ
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 20GB
CD-ROM 24倍速(外付け)
通信 モデム
サイズ 283(W)×224(D)×21~27(H)mm
重量 約1.55kg
OS Windows Millennium Edition
オフィスアプリ Microsoft Office 2000 Personal(SR-1)

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