このページの本文へ

LaVie C LC600J/54DR

LaVie C LC600J/54DR

2000年11月22日 22時36分更新

文● 岡本

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

LaVie C LC600J/54DR

NEC

オープンプライス
25万7800円(Web直販モデルの同等スペック)

LaVieシリーズ内の主力となるA4オールインワンノートの「LaVie C」シリーズ。CD-RWやIEEE1394などの機能を持つ上位機種はクリエイティブモデルと呼ばれるモデル群となっており、さまざまな活用の幅を持たせた高機能ノートPCだ。

CD、MD、DV、さらにはマシンデザインまで
作る楽しみを持つノートPC

 LaVie Cシリーズにはノーマルモデルが1機種、クリエイティブモデルが4機種用意されているが、このモデル間ではIEEE1394端子とCD-RWドライブの有無が主な違いで、全機種XGA表示の14.1インチTFT液晶を搭載する。今回紹介する「LC600J/54DR」はクリエイティブモデルの中で上から3番目に当たり、CPUにMobile PentiumIII-600MHzを搭載するマシンだ。

 本機の中心となるクリエイティブ的な要素だが、まず本体右側面にノートPC用としては現時点で最速レベルとなる8倍速書き込み対応のCD-RWドライブを内蔵する。付属のCD-Rライティングソフト「Easy CD Creator 4 Standard」を用い、MP3ファイルから音楽CDを作成するなど、各種のオリジナルCDを作ることができるだろう。

マシン左側面にはPCカードスロット2基とサウンド端子。マシン右側面には、FDDとCD-RWドライブの両ドライブが内蔵されている。
 CD-Rドライブ以外には、ミニジャックタイプの光出力端子がマシン左側面に装備されており、音楽ファイルをここから出力して、MDに録音することや、マシン背面にあるIEEE1394端子を用い、DV機器と付属の編集ソフト「Ulead VideoStudio 4.0SE Basic」との組み合わせで映像の編集、さらにはそのデータをビデオ出力からTVに表示させるといった、いろいろな使い方が考えられる。



USB、ビデオ出力、IEEE1394、シリアル、パラレル、RGB、モデムなどの各端子は、本体背面に集められている。

パームレスト部のパネルは交換可能で、本機のクリアブルー以外に3色のパネルが用意されているのもおもしろい点だ。また、タッチパッドの左右ボタンの間に、上下に動くスライドボタンが追加。ホイールマウスのホイールと同じように使えて、非常に便利だ。
 また、LaVie Cシリーズはデザイン面でも、OA機器的な印象が強かった従来機種から、かなりの変更が加わっている。特に特徴的なのがキーボード周辺で、キートップが透明度の高いブルーになっているほか、パームレスト部に透明なクリアブルーのパネルがはめられているのが印象的である。
 このパネル部だが、実は交換が可能で、オプションとして用意されているサブマリンブルー、クリアレッド、ミルキーピンクの3色のパネル(各1000円)を装着したり、さらに、添付ソフトの「インナーシートクリエータ」を用いると、このパネルの下に挟むシートまで自由に作成することができるのだ。このようにマシンのデザインすら、オリジナルで作り上げることができるというわけで、非常におもしろい要素を持つマシンと言えよう。

 このほかにも、マシン上部のエンブレム部が7種の光で光るという機能も目新しいもの。これも決して奇異なものを狙ったわけではなく、付属のユーティリティと組み合わせると、あらかじめ設定したアドレスからのメールの受信時やWebページの更新時に、特定の光り方で教えてくれるのだ。何とも遊び心にあふれたマシンなのである。

 そんな楽しい要素がたくさん含まれた本機だが、もちろん実用的な用途もしっかり重視されている。クリエイティブモデルのエントリ機種の「LC60H/54DR」でも、CPUにMobile Celeron-600MHzを搭載。他はすべて、Mobile-PentiumIIIとCPUパワー的には十分以上のもの。チップセットは440ZXで、ビデオチップはAGP接続のRAGE Mobility-M1を採用しているので、3Dゲームもそれなりに楽しむことができるだろう。HDDは全機種20GBを内蔵。CD-RWドライブにFDD、モデムに加え、PentiumIII-7000MHzと800MHzを搭載する上位2機種には、さらにLANポートまで内蔵されている。
 また、タッチパッド部には左右ボタンの間に上下に移動するスクロールボタンが新たに追加されている。これは普通のマウスのホイール機能などと同様に利用できるもので、Webブラウジング時などに便利だろう。

 本機の実売価格は約25万円前後。デスクトップPCにもまったく引けを取らない装備、スペック、機能を持つ一方、遊びに近い要素を取り入れるなど、よりホームユースを強く意識した製品になっている点も興味深い1台と言える。



本体前面には、システムを起動せずに、音楽CDの再生を楽しめるCDプレーヤボタンを配置。液晶にはトラック番号なども表示される。
本体上面にある「LaVie」のロゴが7色の光りで点滅し、メールの着信やWebページの更新を伝えてくれる機能も持っている。
CPU Mobile PentiumIII-600MHz
メモリ 64MB
液晶 14.1インチTFT
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 20GB
CD-RW R8倍速/RW4倍速/CD24倍速
通信 モデム
サイズ 308(W)×270(D)×38~40(H)mm
重量 約3.3kg
OS Windows Millennium Edition
オフィスアプリ Microsoft Office 2000 Personal(SR-1)

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン