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AFiNA Style

AFiNA Style

2000年11月22日 15時30分更新

文● 小林

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AFiNA Style

ソーテック

13万8000円

ソーテックの「AFiNA」(アフィーナ)シリーズは、既存のPCの枠に縛られない機能/外観を持つマルチメディアPCとして、10月に発表された新シリーズだ。オーディオコンポのような外観の省スペースデスクトップ「AFiNA AV」と、コンパクトなボディにテレビ録画やDV編集機能を盛り込んだ液晶一体型マシンの「AFiNA Style」の2機種がラインナップされており、ここでは、同社の直販価格で13万8000円と、価格的にも手の届きやすい後者を紹介する。

使用環境を選ばないポータブルデスクトップ

 「スタイル」をその名に冠した「AFiNA Style」は、その派生語である「Stylish」から連想されるデザイン面での斬新さとともに、その本来の意味(流儀・様式)に関連した、自由なスタイルで使えるPC、ライフスタイルに密着したPCという意味も込められている。

キーボードを折りたたんだ状態

 バッテリ駆動ができない同機は、あくまでも電源コンセントに接続して使用するのが前提だが、重量が4.5kgと軽く、接続するケーブルの数も最小限に抑えられるオールインワン設計のため、室内での移動を比較的容易に行える。

本体背面の脚は角度の変更が可能。液晶面を好きな角度に調節できる

 外観上の大きな特徴である折りたたみ式のキーボードは、静電容量式のタッチパッドを装備するため、マウス操作用のスペースが不要。液晶背面の脚の角度調整で、机の上など目線とほぼ同じ高さに設置する際には垂直に近く、逆に床の上など上から覗き込むように使う場合には、やや寝かし目になど、ディスプレイを自由な角度に合わせられる。机の上に置き、椅子に座ってじっくりと使用する以外にも、床に置きあぐらをかいて使ったり、ベッドで寝そべって利用したりと、さまざまな環境/体勢で使用できるPCと言える。



FMラジオ/CDプレーヤの切り替えスイッチは本体左側面に装備。

 10万円台前半と低価格でありながら、高い付加価値を持つのもAFiNA Styleの特徴だ。最近の液晶一体型マシンで一般的になりつつある、DVD再生機能こそ持たないものの、本体にはTV/FMチューナやS-VIDEO出力、IEEE1394、光デジタル出力(S/PDIF)端子など、マルチメディアPCのキーワードとなるひと通りの機能が搭載されている。音楽CDとFM放送の再生は、Windowsを起動しない状態でも行え(FM受信にはアンテナ接続が必要)、付属のリモコンによる操作も可能だ。



本体底部の液晶ヒンジ部には、音楽CD再生用のコントロールパネルを装備

 本体の両側面にはステレオスピーカーを装備し、音質的には一歩譲るものの簡易版のラジカセとしても使用できる。「PCの家電化」が叫ばれて久しいが、同機には「パソコンの機能」も搭載した、複合家電の1ジャンルという雰囲気がただよっている。



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