インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC Japan)は20日、1999年における国内CRMサービス市場の動向と今後5年間の予測について発表した。それによると、1999年の国内CRMサービス市場は1144億円を超え、システムインテグレーション(SI)サービス市場全体の12.8%を占めた。また、今後5年間は年間平均成長率(CAGR)15.8%で伸び、2004年までには2382億円に達するものと予測している。
国内CRMサービス市場規模と成長率の推移(1999~2004年) |
IDC Japanでは、新製品・サービスをより早く商品化し、これらをより効率的に市場に売り込みたいとする企業にとって、経営戦略におけるCRMの優先度がますます高まっていると市場好調の要因を分析している。また、昨今、国内産業界各社から基幹システム再構築や、ERPパッケージ導入の案件が急増しており、企業は、こうしたエンタープライズシステムへの投資効果を充分に引き出すためにも、基幹システムと連動したフロントオフィス機能を拡充していくと、今後の同市場の堅調な伸びを指摘している。
IDC Japanでは、CRMサービス市場の年間平均成長率は、1999年~2000年の15.0%から2003年~2004年の16.9%まで加速度的に伸び、2004年までにはSIサービス市場全体の約5分の1を占めるまでになると予測している。