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富士ゼロックス、遠隔校正システムの実用化実験を実施

2000年11月21日 16時41分更新

文● 編集部

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富士ゼロックス(株)は20日、広告原稿の遠隔校正を可能にする“富士ゼロックス リモート・カラープルーフ・システム”(仮称)を用いて、実際に雑誌の広告を制作・掲載する実用化実験を実施したと発表した。

同実験は、広告制作に携わる協力会社をネットワークで結び、広告原稿の実体を移動させることなく電子的なやり取り(電子送稿)だけで、広告原稿の校正から最終の校了までを行なうというもの。実験では、(株)日経BPの『日経パソコン』(11月22日発行号)と『日経PC21』(11月24日発行号)に掲載される同社の雑誌広告が実際に制作された。同実験に協力した企業は、日経BPのほか、広告会社の(株)電通、制作会社の(株)電通テック、デザイン会社の(株)たき工房、印刷会社の大日本印刷(株)と凸版印刷(株)。

実験に使用されたリモート・カラープルーフ・システムは、カラープリントサーバー『Print Server M』(または『同L』)とカラープリンター『DocuColor 1255』の組み合わせで、色予測モデルを搭載した印刷シミュレーション機能により、高精度の色再現性を持つという。同システムは、アドビシステムズ(株)のPDF Ver.1.3に対応しており、原稿の送信フォーマットとしてPDFが使用された。電子送稿による広告制作は、広告原稿の実物を物理的に受け渡す従来の方式に比べ、初校から掲載誌発行までの納期を短縮でき、制作時間の短縮と制作コストの削減を図れるという。

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