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バイオ ハンディGPS(PCQA-GPS3VG)

バイオ ハンディGPS(PCQA-GPS3VG)

2000年11月20日 11時21分更新

文● 山崎

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バイオ ハンディGPS(PCQA-GPS3VG)

ソニー

オープンプライス

VAIOをより楽しく活用するための周辺機器「バイオギア」に、新たにハンディGPSレシーバキット「バイオ ハンディGPS(PCQA-GPS3VG)」が加わった。VAIOシリーズのPCとハンディGPSの中のGPSレシーバ(PCQ-HGR3V)をUSBで接続すれば、VAIOにプリインストールされている地図ビューアの「Navin' You」と組み合わせてカーナビゲーションシステムを構築できる。あるいはレシーバを単体で持ち歩いて、一定時間ごとにGPSで得られる位置情報を内蔵メモリに記録しておき、家に帰ってから付属の旅行アルバム作成ソフト「GTREX Ver.2.02」と連携して行動記録を保存しておくなど、VAIOの利用価値を高めてくれる製品だ。

液晶ディスプレイを搭載し
単体でも活用できるように進化

 バイオギアとしては初めての製品となるGPSレシーバだが、型番からわかるように、パッケージソフトとして単品販売されているソニーオリジナルソフト「GTREX」やVAIOノート「PCG-C2GPS」に付属していたGPSレシーバの後継機種にあたる。前モデルは単体では位置情報を記録するしかできず、PCに接続してデータを取り込まなければ利用価値はなかったが、PCQ-HGR3Vは新たに液晶ディスプレイを搭載したため、その場で緯度、経度、移動速度、方位、時刻などが確認できるようになったほか、いくつの衛星から電波を受信できているかを示す衛星受信状況をリアルタイムに表示したり、位置情報を記録できるメモリの残量および電池残量などが確認できるインジケータも装備するなど、積極的に持ち運びたくなるような機能強化が行われた。さらに従来のモデルではアンテナ部分を常に水平にしておかなければうまく衛星からの電波を受信できなかったが、HCQ-HGR3Vはネックストラップなどを取り付けて首からぶら下げておいても、きちんと電波を受信できるように改良され、より扱いやすくなっている。

 また単体で利用する場合、前モデルが単3乾電池1本で動作していたのに対し、PCQ-HGR3Vでは単3乾電池(アルカリまたはニッケル水素)2本で駆動するように変更されたため、電池込みでの重量は20g程度増えたものの、連続で12時間の動作が可能になり、1日持ち運んでも電池を交換する必要はない。

本体上部に装備する3つの操作ボタン
本体には電源のオン/オフを行う「POWER」、液晶に表示する時刻や位置情報などの項目を切り替える「DISPLAY」、任意のタイミングで位置情報を記録する「MARK」の3つのボタンを搭載する。
本体と電池ボックス
本体と電池ボックスは分離可能な構造だ。PCと接続する場合はUSB経由で給電されるので、カーナビとして利用する場合は電池ボックスを取り外し、付属の車載用アダプタを取り付けて固定する。

 付属ソフトのGTREX Ver.2.0はGPSレシーバに記録された位置情報のログを取り込んで、それを地図上にプロットしてその日の行動記録を作成したり、デジタルカメラやデジタルビデオで撮影した画像の撮影時刻データを参照して、画像と撮影された場所を関連付ける機能を持っている。さらに地図上に関連付けられた行動記録と画像データを、あらかじめ用意されているひな型に自動的に当てはめて「トラベルレポート」を印刷して冊子を作成したり、HTMLファイルに書き出してWebページとして公開することも可能だ。

地図上にプロットされたデータを3Dマップ上に表示した画面
新機能の3Dログビューワーでは、ログデータを3Dマップ上に表示することが可能。登山やハイキングなど起伏に富んだ場所で記録したログを見れば、思い出がリアルによみがえるだろう。

 今回のバージョンアップでは、地図の標高データを利用して、旅行の軌跡を3Dマップとして表示する「3Dログビューワー」や、画像を時刻データ順に3D画面上に並べて表示する「タイムビューワー」機能などが追加された。登山中に記録したログをリアルな3D画面で表示したり、デジタルカメラで撮りためておいた子供の画像を、成長を追うように再生するなど、思い出をより深く楽しむことができる。

 アウトドア指向のVAIOユーザーが、よりいっそうVAIOを楽しむためには欠かせない周辺機器の登場だ。12月2日発売開始予定で、価格はオープンプライス。実売価格は3万円台前半と予想される。



GPSレシーバの設定を行うソフトウェアのダイアログ画面
ハンディGPSレシーバにログを記録する間隔の設定や、内蔵メモリに保存されたデータの消去などは単体では行えない。これらはすべてPCと接続してユーティリティを利用して実行する。
GPSレシーバのログを地図上にプロットしたGTREXのメイン画面
GPSレシーバに記録されたログ情報は、GTREX上の地図に自動的にマッピングさせることが可能。またデジタルカメラなどから取り込んだ画像データも、時刻情報を元に自動的にマッピングされる。
受信方法 16チャンネル・オールインビュー
サイズ 44(W)×14(D)×70(H)mm(本体のみ)
重量 約40g(本体のみ)

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