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Presario 3500(3ST280)

Presario 3500(3ST280)

2000年11月20日 11時01分更新

文● 山口

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Presario 3500(3ST280)

コンパックコンピュータ

オープンプライス
Compaq DirectPlus価格:16万9800円

スリムタワーの「Presario 3500シリーズ」は、この秋、下位シリーズとしてPresario 3200シリーズが追加されたことで、ミッドレンジからハイエンドをカバーするラインナップとなった。全4モデルが、CD-RWドライブとIEEE1394ポートを装備するDV編集対応になっている。デザイン面でもカラーリングなどの点で、ブラッシュアップが施された。

全モデルにDV編集機能を標準装備

 まず、Presario 3500シリーズのラインナップの内訳を押さえておきたい。ローエンドがCeleron-633MHzの「3ST220」「3ST224」の2モデル。後者には、Office 2000 Personal(SR-1)がプリインストールされている。ミッドレンジにPentiumIII-667MHzの「3ST240」。こちらもOffice 2000搭載モデルとなる。そして、最上位に位置するのが、ここで取り上げる「3ST280」だ。CPUはPentiumIII-800MHzを採用、Officeアプリは持たず、このモデルのみ128MBのメモリと40GBのHDDを装備する。下位3モデルはいずれも64MB、30GBとなっている。
 その他の機能は共通となる。ビデオ描画は、i810Eチップセットに内蔵の機能を利用しており、4MBのディスプレイキャッシュメモリを実装。4倍速のCD-RWドライブを標準で装備し、6ピンのIEEE1394ポート2つを持つ拡張カードが装着されている。プリインストールソフトには、ライティングソフトの「B's Recorder GOLD」、DV編集ソフトとしては定番中の定番である「Ulead VideoStudio 4.0 SE Basic」を揃え、手持ちのデジタルビデオをIEEE1394ポートに接続して映像を取り込み、編集、加工を施してムービーを作り、さらにCD-RやCD-RWに書き込んで保存しておくことが可能だ。
 そして、USBポートは前面と背面に各2ポートずつ配置し、デジタルカメラからUSB経由などで取り込んだ静止画の編集ソフトとしては、「Adobe PhotoDeluxe 4.0 for ファミリー」がプリインストールされている。

フロントに小さな窓を作り、中にポートを配置するのは、Presarioシリーズに一貫したデザインだ。3500シリーズでは、USB×2ポート、マイク、ヘッドフォン端子がフロントアクセスになっている。なお、背面にもさらにUSB×2ポートを配置している。

 内部へのアクセスは、本体を覆っている外部ケースをそっくり引き抜く必要がある。拡張スロットはPCI×3で、56kbpsモデムカードと、IEEE1394カードの2枚が装着済みなため、空きは1スロットとなる。
 PCIスロットとは逆の本体の右サイドには、HDDがはめ込まれているのが見える。3つのネジを外せば、ほかのドライブなどに邪魔されずに、HDDだけを取り出すことが可能だ。省スペース筐体では、HDDがCD-ROMドライブやFDDの下に置かれてアクセスしにくいものが多いが、3500シリーズの筐体は、HDDが交換しやすいよう考慮された構造になっている。

拡張スロットはPCI×3で、空きは1スロット。メモリスロットはDIMM×2で、空きが1スロット。デフォルトのメモリを差し替えることになるが、256MB×2で、最大512MBまで増設が可能だ。
内部へアクセスするには、外部ケースをすっぽりと引き抜く構造になっている。横置きにしたときの底面側からHDDが取り付けられているため、交換が容易。

 USB接続の付属キーボードは、この秋冬モデルからの新型のものだ。音楽CDの操作ボタン、音量調節ボタン、スリープボタン、アプリケーション起動ボタン、さらに、Eメールの送受信や、特定のWebサイトにワンタッチでアクセスできる7つのボタンが、キーボード上に配備されている。  なお、付属のスクロール機能付きマウスは、PS/2接続である。

新型のUSBキーボードを標準で添付。Presario3200/5000シリーズにも同じキーボードが付属している。さまざまなWebサイトにワンタッチアクセスできるボタンなどが配置されている。アクセス先のWebサイトはユーザーのカスタマイズが可能。

 直販のCompaq DirectPlus価格は、3ST220が9万4800円、3ST224が11万4800円、3ST240が13万4800円、3ST280が15万4800円。店頭ではオープンプライスとなるが、実売は、DirectPlus価格とほぼ横並びになっている。

 以上、Presario 3500シリーズの特徴をまとめると、「冒険的ではないが、無駄もない」と言い表すことができる。TV録画やMD編集といった派手な機能は持たないが、標準的なスペックと定番ソフトを揃えた同シリーズは、一般的なPCの用途を念頭にPCの購入を考えている人にとっては、過不足のないモデルを揃えていると言えるだろう。価格面では、他メーカーの製品と大きな差はないが、モニタがオプションなので、15インチCRT、17インチCRT、15インチTFT液晶モニタ(アナログ接続)から自由に選択できるのも、Presarioシリーズの利点だ。また、3500シリーズは、DVI対応の液晶モニタが接続できるインターフェイスも標準で装備しているため、市販のデジタル液晶と組み合わせることも可能である。

CPU PentiumIII-800MHz
メモリ 128MB
ビデオ i810E+4MBディスプレイキャッシュ
HDD 40GB
CD-RW R4倍速/RW4倍速/CD32倍速
通信 モデム
OS Windows Millennium Edition
モニタ オプション
Officeアプリ

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