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人 CF-X1R

人 CF-X1R

2000年11月20日 11時10分更新

文● 内田

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ジョグホイール装備で
DVの操作/編集も快適に

 注目のDV連携機能としては、2つの大きな特徴が挙げられる。まずは、2ポート用意されたi.LINK端子で、これに2台のDVデッキ/カメラを接続すれば、一方からソースの取り込み、もう一方にPC上で編集したデータを記録するリニア編集が可能だ。付属ソフトの「MotionDV STUDIO V2.0」は、もちろんこのリニア編集をサポートしているほか、映像と映像のつなぎ目を演出するトランジションや映像にかけるエフェクト、文字やイラストの挿入、編集した映像のMPEG1/ASFファイルへの出力など、映像編集ソフトとしては十分な機能を備え、本機とDVカメラが1台あれば、かなり手の込んだ映像の編集/作成が可能だ。

 トラックボール部分を取り囲むように設置されたダイヤル状のパーツは、本機最大の特徴である「ジョグホイール」だ。これを使えば、MotionDV STUDIO V2.0や、DVから動画・静止画を取り込む「DVキャプチャー」で、1/30秒単位でのコマ送り操作ができ、ポインティングデバイスのみでこれらのソフトを操作するよりも、より直感的で正確な操作が可能だ。また、通常のWindowsアプリケーション上では、マウスのホイール回転と同等の操作を行える。トラックボールの特殊機能のオートスクロール(上下ボタン同時押し)と組み合わせることで、Webブラウジングなどの操作性は格段と向上するだろう。

 映像関連のソフトウェアとしては、前述の2本のほか、アルバム式に動画や静止画を整理・保存する「蔵衛門7デジブック for パナソニック」、取り込んだ動画を手頃なサイズに圧縮してメールで送信する「VideoGift」などがプリインストールされており、軽いお遊び感覚から趣向を凝らした映像作りまで、用途に応じていろいろな楽しみ方が可能だ。

 価格はオープンプライスで、実売価格は30万円前後。Let's noteシリーズで培ったPCとしての基本性能の充実ぶり、そしてAV機器メーカー松下の真骨頂といえるDV機器との連携と、AV特化のノートPCとして、ハイレベルなまとまりをみせる1台だ。

トラックボールとジョグホイール。ボール直径はLet's note B5シリーズと同じ。ジョグホイールはDV関連ソフトの操作のほか、マウスのホイールとほぼ同等の機能も持つ。
i.LINKポートに接続したDV機器から映像を取り込み、加工・編集する付属ソフト「MotionDV Studio」。2台のDV機器を利用したリニア編集も可能。
付属ソフト「DVキャプチャー」。DVからの動画・静止画の取り込みが簡単にできるソフトだ。画面は静止画を取り込む「My Best Shot」の画面。取り込みたい画面周辺の30フレームを表示し、ジョグホイールで取り込むフレームを探しながら、ピンポイントでキャプチャが可能。
CPU Mobile PentiumIII-700MHz
メモリ 64MB
液晶 14.1インチ
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 20GB
CD-RW R4倍速/RW4倍速/CD24倍速
通信 モデム/携帯電話およびPHS
サイズ 310(W)×286(D)×40(H)mm
重量 約3kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Microsoft Office 2000 Personal(SR-1)

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