郵政省は16日、人と人とが五感を用いてコミュニケーションできる通信技術を検討する“五感情報通信技術に関する調査研究会”を開催すると発表した。第1回の会合は22日に開催し、2001年5月に開催する第6回の会合で、最終的な取りまとめを行なうとしている。
遠隔地間において自然で現実感のあるコミュニケーションを行なうには、従来の視覚、聴覚だけでなく、嗅覚、触覚、味覚を加えた五感を統合して通信に利用する必要があるといわれる。同研究会は、人間の五感を統合して利用する“五感情報通信技術”に関して、研究課題や推進方策などを検討するというもの。東京大学大学院農学生命科学研究科の阿部啓子教授、(株)資生堂デジタルメディアクリエーション室の小宮正克氏、日本電気(株)NECラボラトリーズ情報通信メディア研究本部インターネットシステム研究所の阪田史郎所長、味の素(株)中央研究所基盤研究所鳥居邦夫主席研究員などが参加する。同研究会を開催することにより、国の重点的な研究開発プロジェクトを立ち上げるための指針を策定するとしている。