ドイツに本社を置くIntershop Communications(以下Intershop)は15日、日本法人「日本インターショップ株式会社」を設立し、日本市場に本格的に参入すると発表した。
セルサイドのeコマースソフトベンダー
Intershopは、eコマースソフトの中でも販売サイトのソフトベンダーとして知られており、1999年第4四半期の時点で約3000のカスタマーに対して、約10万5000のソフトウェアライセンスを販売している。
日本法人は、資本金が1000万円で独本社の100パーセント子会社として9月に設立された。代表取締役には、これまで日本総責任者を務めてきたBritton Watkins氏が就任した。
戦略についてWatkins氏は、「まずB2B市場がターゲット。ASPなどホスティングサービスも今後考えている。その次の狙いがB2C市場だ。パートナーシップを通じて、事業を拡大していく」と述べ、2001年の売り上げ目標を10億円とした。戦略的パートナーとして、コンパックコンピュータ(株)、日本ヒューレット・パッカード(株)が販売や構築を行なう。
Britton Watkins氏 |
主力製品の「エンフィニティ 2」とは
日本インターショップが展開する主力ソフトウェア製品は、大規模販売サイト構築ソフトの「エンフィニティ 2」だ。これは米国で10月30日に発表されたばかりの製品で、すでに日本語化されている。
「エンフィニティ 2」で構築したデモサイトの画面イメージ |
同製品は日本語、日本円をはじめとする多言語、多通貨をサポートしており、各国に対応した価格、課税、表示フォーマットを扱えるグローバル対応となっている。またレガシーシステムなどと統合するためのコネクターも提供している。
取り引きの流れを設計するときには、「パイプライン」と呼ばれる処理の流れをフローチャートで記述していく。それには「ビジュアルパイプラインマネージャ」「パイプラインオーケストラレーション」などのツールを利用する。JavaやXMLにも対応している。
パイプラインを設計する画面 |