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キヤノン、インターネットビジネスの強化を発表

2000年11月14日 19時39分更新

文● 編集部

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キヤノン(株)、およびキヤノン販売(株)は14日、急速に拡大するEビジネス市場のニーズに対応するために、インターネットビジネスのサービス内容を強化すると発表した。

主な内容は、コンピューター入出力機器のラインアップを基盤に“ドキュメント・ソリューション・サービス”を提供するASP事業“Digital Assets Bank(デジタル・アセッツ・バンク)”を15日に開始するほか、“ネット・プリント・ソリューション・サービス”の“CanDINet(キャンディネット/Canon Digital Imaging Network)Design Service”の内容を強化する。さらに、これらのサービスをあらゆる規模の企業に利用してもらうためのISP事業“Canonet(キャノネット)”のメニューを12月に拡充し、インターネットビジネスの総合的なサービスの強化を図る。

ASPサービスを新設

“Digital Assets Bank”は、企業内で扱うあらゆるドキュメントを直接またはインターネット経由で預かり、必要な時に必要な場所で簡単に閲覧、検索、保存、出力などを可能にするASPサービス。企業内・企業間での共有や編集も可能。料金は個別見積り(1ユーザーあたりの参考価格は月額2~5万円程度)。

プリントサービスはコンテンツを拡充

'99年11月にサービスを開始した“CanDINet Design Service”は、インターネットを介して、コンテンツ提供者が所有する画像素材やテンプレートを、プリントショップやミニラボなどのプリントサービス提供者が利用し、オリジナルの挨拶ハガキやポスター、名刺などを作成して発注者に提供するサービス。発注者は自らが編集・加工した作品を、インターネットを介して印刷注文することも可能。デザインの作成には著作権保護機能を搭載した独自のソフト『Design Stage』(無償)を使用し、目的に応じて簡単に素材の検索や加工が可能。発注者への課金、請求、決済をはじめ、データの認証、管理、配信などはすべてキヤノンが代行する。現在、東京、名古屋、大阪、札幌を中心に全国に8か所のプリント拠点をもち、提供するコンテンツも約3万5000点に達している。今後はこれらを強化し、2001年末までにプリント拠点100ヵ所、コンテンツ100万点へとサービスの拡充を図るとしている。

ISP事業ではADSLに対応

“Canonet”のメニュー拡充は、接続サービスにおいて、12月にダイヤルアップアクセスポイントをこれまでの300から約450ヵ所に増設するほか、ダイヤルアップ料金を月額2000円に値下げする。また、既存の電話回線を利用して高速通信が可能なADSL接続サービス“Canonet ADSL”を新設する。これはIPアドレス非固定型ADSLサービスで、月額料金は8000円より。IP固定型ADSLサービスは2001年1月に開始予定。また、ホスティングサービスにおいて、100メールアドレスの取得とサーバー内の300MBが使用できる従来の“Mail & Web 300”パッケージ(初期費用が3万円、月額料金は1万円)に加え、エコノミーな“Mail & Web 100”(30メールアドレス/100MB、初期費用が3万円、月額料金は6800円)と“Mail & Web 50”(10メールアドレス/50MB、初期費用が3万円、月額料金は4800円)の2パッケージを追加する。

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