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もうMSOfficeはいらない!?「HancomOffice日本語版」

2000年11月14日 08時24分更新

文● 吉川

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ハンコムリナックス(株) 代表取締役 朴 相{R(バク サンヒョン)氏写真
ハンコムリナックス(株) 代表取締役 朴 相{R(バク サンヒョン)氏。LinuxWorld会場にて。
10月31日~11月1日、東京ファッションタウン(TFTホール)にて、ビジネスにフォーカスしたLinuxイベント「LinuxWorld Conference&Demo/Tokyo 2000」が開催された。主催は(株)IDGジャパン。2日目の11月1日午後、韓国のハンコムリナックス(株) 代表取締役 朴 相{R(バク サンヒョン)氏は、日本のLinux関連メディアと会見し、Linux用のOfficeスイート「HancomOffice日本語版」(使用許諾書に記載されている製品名は「HancomOffice」だが、パッケージには「HancomOffice日本語版 1.0J for Linux」と記載されている)についての説明を行なった。その際当日発売された同製品も配付された。ここでは、パッケージが発売されたばかりのHancomOffice日本語版の試用レポートを朴氏の話を交えつつお届けする。

―より詳しいレポートは、もうMSOfficeはいらない!?「HancomOffice日本語版」試用レポートへ―



製品構成

HancomOffice日本語版は、韓国のハンコムリナックス(株)が開発したLinux用のオフィススイートだ。価格は1万2000円。製品構成は以下のとおりである。

HancomOffice日本語版

  • ワードプロセッサ「HancomWord R5」
  • 表計算ソフト「HancomSheet1.0」
  • プレゼンテーションソフト「HancomPresenter1.0」
  • ペイントソフト「HancomPainter1.0」

シェル画面
製品に付属するランチャ。左からワープロ、表計算、プレゼンテーション、ペイント、ハンコムリナックス(株)へのリンクとなっている。
この中で、ワードプロセッサであるHancomWordのみが先行開発されていたので、バージョンが「R5」になっている。以前日刊アスキー Linuxで、HancomWordのレポートをお届けしたことがあるので、覚えている方もいらっしゃるだろう。そしてほかの製品だが、なんとこの5月以降に開発したという。現在11月なので、足かけ4カ月程度で表計算、プレゼンテーション、ペイントソフトを開発したことになる。なお、HancomWordのみはWineを使っているが、ほかの製品はQtを使用している。そして、HancomWordも次バージョンからはQtを使ったものになるとのことだ。朴氏によると、ハンコムリナックスはノルウェーのTrolltechと、Qtにおける韓国内の販売代理店契約を行なっているのだそうだ。



HancomOffice全部の画面
HancomOffice日本語版

HancomOfficeの全体的な印象だが、「Windows上のオフィス製品を使ったことのあるユーザーであれば、迷わず使える」というひとことに尽きる。WindowsユーザーがLinuxそのものやLinux上のアプリケーションを使う場合に一番とまどうのが、メニュー構成やボタンの挙動が違う点だろうが、HancomOfficeの製品に限っては、そうした心配はない。逆にいうとWindows的すぎて「Linuxならでは」という面に欠けるわけだが、朴氏によると、当面はWindows的なアプローチで製品を作っていくとのことだ。

GNOMEメニュー画面
HancomOfficeをインストールすると、Linuxのデスクトップ環境である「GNOME」のメニューにも登録される。

―より詳しいレポートは、もうMSOfficeはいらない!?「HancomOffice日本語版」試用レポートへ―

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