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【COMDEX Fall 2000 Vol.2】ビル・ゲイツ基調講演――“Tablet PC”や『Office10』を披露

2000年11月13日 23時45分更新

文● 週刊アスキー Ellie Iwanaga

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11月12日夜(米国時間)、COMDEX/Fall 2000開幕前日に行なわれた基調講演のオープニングスピーカーは、おなじみマイクロソフトの会長兼チーフソフトウェアアーキテクトのビル・ゲイツ(Bill Gates)氏。

ゲイツ会長の基調講演は、MGM GRAND GARDENS ARENAで午後7時から行なわれた

ゲイツ氏は、講演のはじめに今後のソフト業界を考えるにあたって、Windows 2000が、市場に、またサーバーのキーファンデーションとして強い影響を与えるとコメント。さらに、XMLがこの先どう利用されていくのかが課題だと強調した。

今回の基調講演のメインテーマは、“ソフトウェアの今後のあり方とその有効性――マイクロソフトの今後の.Netをめぐるソフトウェアからソフトウェアへの範例とビジョン”。.NET のプラットフォームは、オープンなインターネットプロトコルとオープンな規格を土台に作られた画期的なもので、ゲイツ氏はそのコンセプトとして、“サービスを備えたソフトウェア”、“XMLフォーマットの優れたデータ”、“確証性の高いストレージと信頼性のある通信サービス”、“従来のソフトウェアの発展性、拡張性”などを挙げ、“.Net PC”が家庭や会社の顧客へのハブとなり、そのデバイスは携帯電話やタブレット、ウェブやエンターテイメント・アプライアンスといった幅広いデバイスに利用できることを強調。そのほか、『Windows 2000 Server』、『Office 10』の新機能、そしていくつかのサイトのデータをひとつのサイトにまとめて表示できる『VisualStudio .Net』の 開発ツールなどに触れ、次世代ウェブのあり方を提示した(Office 10、VisualStudioは来年出荷予定)。

ビル・ゲイツ会長兼ソフトウェアチーフアーキテクト

さらに、今回のキーノートの目玉でもある“Tablet PC”を紹介。Tablet PCは、スクリーン上でエレクトロニックインクを使用し、手書き入力が可能。さらに、文字の上に重ねるマーカーの入力、文字データの移動、手書きのラインや文字の変換などをTablet PC上で実現する。これまでは紙上でしか行なえなかった作業がタブレットで自由に行なえ、さらにPCソフトの機能も兼ね備えた新しいPCデバイスとして来場者の注目を集めていた。

基調講演で紹介された“Tablet PC”

講演中にはもはや毎年の恒例となったビル・ゲイツとスティーブ・バルマーが登場するビデオも上映された。今回の内容は、ふたりがキックボードに乗ったり、スーパーでショッピングをするといったパロディー・ショートムービーで会場の笑いを誘っていた。

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