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NHKとKDDI、デジタル圧縮画像の自動画質モニター技術で共同研究

2000年11月10日 17時03分更新

文● 編集部

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(社)日本放送協会(NHK)と(株)ディーディーアイ(KDDI)は9日、NHK放送技術研究所とKDDIの100%子会社であるKDD研究所が、デジタル圧縮画像の品質をリアルタイムにモニターする技術の共同研究に着手したと発表した。NHKおよびKDDIはこれまでに圧縮画像評価装置を開発し、画質評価に関する豊富な実績を蓄積している。両社の専門技術を提供しあうことで、自動的にデジタル放送の画質がモニターできる技術の開発・実用化を目指すとしている。なお、共同研究で目指す技術は、圧縮前の画像信号を必要としない画質評価技術という。

デジタル圧縮画像は絵柄によって画質が変動する性質があり、デジタル放送の画質管理は大変重要な課題となっているという。これまで、画質のモニターは人間が目視で行なっていた。共同研究が実用化できれば、人手を介さずにデジタル放送の画質を常時、自動的にモニターできるとしている。また、デジタル圧縮技術が用いられているさまざまな伝送および映像処理時の画質のモニターが可能になるとしている。
この画質モニター技術の開発により、制作から放送までの過程で画質をきめ細かく管理することが可能となり、デジタル放送の品質の維持・向上が期待できるという。

NHKとKDDIは、同技術が世界中の放送業者に広く利用されるよう、ITU-Rなどを通じた標準化活動にも尽力するとしている。

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