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セガトイズ『プーチ』の仲間がまたまた登場――今度は“花”と“恐竜”

2000年11月08日 21時16分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)セガトイズは8日、犬型ロボットペット『プーチ』をはじめとする“ココロボシリーズ”の新ラインナップとして、プードルタイプ、ブルドッグタイプ、フラワータイプ、恐竜タイプを2001年に発売すると発表した。

出荷数1000万個を突破した『プーチ』(中央下)とその仲間たち。今回発表されたのは、プードルタイプ、ブルドッグタイプ、フラワータイプ、恐竜タイプ

ココロボシリーズは、機嫌が良くなったり悪くなったりする“ココロ回路”を搭載したロボットペットシリーズ。ココロ回路は、一定周期のバイオリズム形式となっており、ユーザーがロボットペットをなでたり声をかけたり、えさをあげる動作を行なったりすると、それらをユーザーとのコミュニケーションと判断、その数をカウントする。カウント数が多くなるにしたがってバイオリズムの波形が変化し、機嫌のいい状態が長く続くようになる。

犬型ロボットペットにバリエーションを追加

プードルタイプの『ルーチ』(LU-CHI)は、プーチと同じ犬型ココロ回路を搭載する。本体に装備するセンサーやモーターもプーチと同じで、頭部にスイッチ、鼻に光センサー、鼻の下に音センサーを備え、モーターは耳や口、手足、しっぽを連動させて動かすモーター1個を内蔵する。

プードルタイプの『ルーチ』。プーチと比べると耳が丸く鼻が長い

プーチと異なる点は、声がプーチより高く、立ったり座ったりといった動作がプーチより若干速いこと。また、愛をテーマにしたクラシック系の曲など6曲を歌う。本体サイズは幅132×奥行き164×高さ142mm。電源は単4電池×3本で約2週間動作する。本体カラーはピンク。2001年2月下旬発売で、価格は2980円。

ブルドッグタイプの『ブルチ』(BULL-CHI)も、ルーチと同様にココロ回路やセンサー、モーターはプーチと同じ。声がプーチより低く、動作も若干ゆっくりだという。勇ましい行進曲など6曲を歌う。本体サイズは幅115×奥行き140×高さ150mm。電源は単4電池×3本。本体カラーはパープル。ルーチと同じく2001年2月下旬発売で、価格は2980円。

ブルドッグタイプの『ブルチ』。顔つきはまさにブルドッグ

インテリアにもなる『フラワー』と、男の子向けの『恐竜』

花型ロボット『フラワー』(仮)は、“育てる”ことに重点を置いたロボットペット。育て度(水やり)によって成長する花型ココロ回路を搭載する。購入時はつぼみの状態で、付属のジョウロで水をやる動作をすると、内蔵しているマグネットセンサーでそれを感知し、徐々に成長して花を咲かせる。逆に水をやらないと花びらが閉じて枯れた状態になるという。育てかたによって、“お嬢花”、“キッズ花”、“おやじ花”、“ギャル花”の4種類に性格が変化し、性格ごとに異なるジャンルの歌(クラシック、童謡、演歌、パラパラ)を10曲歌うようになる。本体サイズは幅175×奥行き110×高さ220mm。電源は単4電池×3本。花びらの形状が異なる3タイプが用意される。2001年4月下旬発売で、価格は2480円。

花型の『フラワー』。ガーベラをモチーフにし、家庭のインテリアにもなるようにデザインしたという。茎の部分や鉢を左右に動かしたり、花びらを開いたり閉じたりして歌って踊る
『フラワー』は、花びらの形状により3タイプ用意されている

『恐竜』(仮)は、ティラノタイプとプテラノドンタイプの2種類。この恐竜ロボットペットは、他のロボットペットと異なり歩行するのが特徴。また、恐竜型ココロ回路を搭載し、普段はあまり機嫌が良くない設定となっている。エサをあげると機嫌がよくなる“ハラヘリメーター”を搭載しており、エサをあげないと不機嫌になって暴れ出す。また、他の恐竜と押し相撲で戦える“バトルモード”も用意されている。エサを効果的にあげると押し相撲が強くなるという。歌はクラシックを中心に6曲歌う。本体サイズは、ティラノタイプが幅100×奥行き230×高さ130mm、プテラノドンタイプが幅240×奥行き160×高さ180mm。電源は単4電池×3本。2001年6月発売で、価格は3480円。

『恐竜』は、ティラノタイプ(左)とプテラノドンタイプ(右)の2タイプがある。プテラノドンタイプは、翼を動かしながらゆっくり歩行する
歩行の秘密は“足”にある。昔からある歩行おもちゃと同じで、2本の足にはそれぞれ歩行中に片足で体を支える際の補助となる“出っ張り”部分が2ヵ所に付いており、体が倒れるのを防いでいるのだ

各製品のコアターゲットは、ルーチとブルチが従来のプーチと同様に小学校高学年の女の子および20代の女性。フラワーは女性向け、恐竜は小学生の男の子向けに展開するという。

プーチの出荷数が全世界で1000万個を突破、来年にはTVアニメ化も

本日都内ホテルで行なわれた発表会で、セガトイズ代表取締役社長の国分功氏は、11月7日現在でプーチの全世界での出荷数が1016万個と、1000万個を突破したことを受け、「現在の“癒し”というトレンドの中で、いつでもどこでもプーチとコミュニケーションが取れるというコンセプトが的確だった。また、価格を2980円と手ごろな値段にしたことも大きい」とヒットの理由を述べた。

また、米タイガーエレクトロニクス社の社長兼最高執行責任者のDavid Medhurst(デービッド・メッドハースト)氏は、「プーチはハスブログループの中で発売初年度でもっとも成功した商品になろうとしている。価格設定が適切で、早期に量産体制を整えてスムーズな生産を心がけた結果だ。プーチは全米で“今年のクリスマスに欲しいおもちゃ”のNo.1になった。われわれはプーチファミリーを2001年2002年と拡大していく」と語った。なおタイガーエレクトロニクスは来春リリースをめどに独自で歩くプーチを開発中で、セガトイズは今後日本国内での販売を検討するとしている。

セガトイズ代表取締役社長の国分功氏(左)と、米タイガーエレクトロニクス社のDavid Medhurst(デービッド・メッドハースト)氏(右)
1000万個出荷を記念し、セガトイズからタイガーエレクトロニクスに、シルクハットと金色蝶ネクタイの特製プーチが贈られた

また両社は、2001年秋の放映を目標に、プーチのTVアニメを共同で製作することで合意したことも明らかにした。アニメは全世界での放映に向けて製作するという。

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