(株)ソニックブルーの7日の発表によると、米ソニックブルー社は現地時間の6日、デジタルオーディオ機器メーカーの英empeg社を買収し、同社のRio部門に統合したと発表した。買収金額、方法は非公表。
ソニックブルーは(株)ダイアモンド・マルチメディア・システムズから11月1日付けで、米ソニックブルー社は米S3社から現地時間の1日付けでそれぞれ社名を変更している。empegは、自動車向けデジタルオーディオプレーヤーを業界で初めて設計、投入した企業として知られ、ハードディスクベースのデジタル音楽製品の分野において、初期の頃からリーダーとしての地位を確立しているという。同社の自動車向けプレーヤーは、最大600時間までの音楽を収録できる車載用デジタルオーディオプレーヤーで、音楽データベース管理機能が組込まれているため、効率良く音楽コレクションを管理できるという。また、Linux、DSP、音飛び防止機能を備えたHDDなども組込まれている。
今回の買収により、Rio部門は、2001年からempegの現行製品をRioブランドで米国市場向けに販売する計画で、米国とヨーロッパにおける資産を利用して、さまざまな自動車向けRio製品を提供するとしている。
ソニックブルーのケン・ポタシュナー(Ken Potashner)会長兼CEOは「今回の買収は、自社の技術プラットフォームを利用し、デジタルオーディオ製品を拡充するという計画に沿ったものである。Rioはコンシューマーの音楽の聴き方に変革をもたらした。この買収には、Rio製品のポートフォリオを拡張するというわが社の意図が表われている。多くの人が自動車の中で音楽を聴いており、わが社は、持っている全ての音楽コレクションから、ボタン1つで曲の選択を行なえる画期的な環境を提供する」とコメントしている。