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エイリアス・ウェーブフロント、今後のマーケティング展開を発表、3Dグラフィックスコミュニティーイベントを開催

2000年11月06日 22時28分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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エイリアス・ウェーブフロント(株)は、日本でのビジネスマーケティング展開に関する発表会を行なった。

イメージワン、デジタルコンビニと代理店契約

同社は既存の販売代理店に加え、新たに(株)イメージワン、(株)デジタルコンビニと販売代理店契約を11月1日付けで締結したと発表した。イメージワンとデジタルコンビニは、それぞれエイリアス・ウェーブフロントのエンターテインメント向け3Dグラフィックスソフト『Maya』を取り扱いユーザーに販売、サポートを提供する。

また、教育機関向け販売促進プログラムとして、教育専門機関向けのアカデミック・プロバイダ・プログラム(APP)を提供する。同プログラムは、同社が認定した学校法人を中心とした教育専門機関にのみ適用されるプログラムで、同社ウェブサイトで認定教育機関として掲載されるほか、同社提供の認定教育コース参加費用が40%、同社提供のトレーニングキット価格が35%それぞれディスカウントされる。ただし認定された教育機関は、専任講師と3ヵ月以上の教育カリキュラムを用意し、カリキュラムに関する年間教育レポートを提出する必要がある。

世界35都市で3Dグラフィックスのイベントを開催

同社は、東京など世界の35都市で3Dグラフィックスコミュニティーの祭典“3December”を12月3日に開催する。3Decemberは、グラフィックデザイナーやハード/ソフトメーカー、教育関係者、学生など3Dグラフィックスに興味のあるユーザーを幅広く集め、デザイナーのコミュニティーを創設するための参加型イベント。東京会場は時差の関係で主要都市の中では1番はやくイベントがスタートし、シドニーやシンガポール会場を結んだビデオカンファレンスや、クリエイター同士の情報交換、各メーカーのグラフィックス導入事例、パネルディスカッションなどを行なう。会場は東京/渋谷のクラブ『WOMB』で、14時から20時30分までイベントが催される。事前の参加申し込みは同社ウェブサイト上で11月上旬に行なう。

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役の池田龍亮氏は、「エイリアス・ウェーブフロントは、SGIの提供するプラットフォームに対応した製品を開発することを目的に設立されたが、現在の製品はSGIと完全に一連托生ではない。Windows NT対応製品も出しているし、2001年にはMacintosh版のMayaもリリースする。SGIとエイリアス・ウェーブフロントは、今後も建設的に独立発展していくだろう」と語った。

同社代表取締役の池田龍亮氏

今後の新製品については、工業デザイン向け3Dグラフィックスソフト『Studio|Tool Version 9.6』を12月にリリースすると発表した。同製品はWindows NT4.0/2000、IRIX、Solarisのほか、新たにHP-UXにも対応する。また、Spider:リバースエンジニアリングツール『Spider』(Windows NT4.0/2000対応)を12月に、Linux版『Maya』(Red Hat Linux 6.2対応)を2001年春から夏に、Macintosh版『Maya on Mac』をMac OS Xと同時期(2001年春から夏)にそれぞれリリースするとしている。

そのほか、カナダのエイリアス・ウェーブフロント社と米IBM社が『Studio|Tool』を利用したデザインコンペを共同開催することも発表された。同コンペは、ワールドワイドで展開されるプログラムで、日本サイドでもエイリアス・ウェーブフロントと日本IBMが共同でプロモーションを行なう。Studio|Toolを利用するという条件以外に応募の制約はなく、だれでも応募することが可能。締め切りは2001年2月19日で、入選および最優秀作品は3月19日に発表される。最優秀作品には賞金1万ドル(約108万円)とStudio|Tool1ライセンス、IBM IntelliStation1台、カナダのエイリアス・ウェーブフロント本社で行なわれる表彰式招待の航空券が授与される。

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