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ノヴァ、語彙ベースの機械翻訳エンジンを開発

2000年11月06日 15時22分更新

文● 編集部

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(株)ノヴァは6日、HPSG(Head-driven Phrase Structure Grammar)理論(語彙理論)に基づく英日機械翻訳エンジン“HPSGカスタム”の開発に成功したと発表した。

従来の文法規則ベースの翻訳ソフトでは、システム内の文法規則や生成情報に登録されていない使い方で単語が出現すると誤訳になることがあるいう。ユーザーも、訳語や品詞は登録できても、文法規則や生成情報までは登録できないという。

今回開発した手法では、文法規則や生成情報をシステム内のものとせず、辞書の各単語に記述された“前後に登場する語との解析情報や生成情報”をベースに原文を解析し、ターゲット文を生成する。文法規則に逸脱する単語が出現しても、ユーザーがその単語の“前後に登場する語との解析情報や生成情報”を辞書に記述できるので、次回からシステムは正しく解析できるようになる。これにより、翻訳の精度を向上させ、ユーザーカスタマイズの範囲を広げられるという。

HPSGカスタムを搭載した翻訳ソフトの最新版『PC-Transer/ej for Windows』は、翻訳会社や企業内の翻訳部署などを対象に、2001年春に発売する予定。詳細は未定。コンシューマー向け製品にも順次搭載していく予定という。

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