このページの本文へ

シネックス、米Promise TechnologyのRAID 5対応ATA RAIDカード発表

2000年11月03日 15時17分更新

文● 編集部 佐々木千之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)シネックスは2日、都内で記者発表会を開催し、Ultra ATA/100対応HDDを6基接続できるRAIDカード『SuperTrak100』を発表した。SuperTrak100はATAインターフェースのRAIDカードとして初めてRAIDレベル3/5に対応したとしている。価格は未定ながら、店頭での予想小売り価格は5万3000円程度で、近日中の発売を予定しているという。SuperTrak100はシネックスが国内総代理店を務める米Promise Technology社の製品。

『SuperTrak100』フルサイズのPCIカード上に、6つのIDEコネクターが並ぶ。装着されている16MBのメモリー(SIMM)を交換することで、キャッシュメモリーを最大128MBまで増やせる
SuperTrak100のオプションとして用意されるHDDハーネス『SuperSwap』。このSuperSwapを利用することで、ホットスワップが可能になる。価格は未定

SuperTrak100は、RAIDコントローラーチップとして米インテル社のi960RDプロセッサーを搭載、16MB(最大128MB)のキャッシュメモリーを備えるPCIカード。独立した6チャンネルのUltra ATA/100インターフェース(各インターフェースにはHDDを1基ずつ接続可能)を備える。マザーボード上のIDEインターフェースとは共存可能。RAIDレベルは0、1、0+1、3、5をサポートする。OSはWindows NT3.5/3.51/4.0、Windows 2000に対応。RAID設定ユーティリティー『SuperBuild』が添付される。HDDに障害が発生した場合に、コンピューター本体の電源を落とすことなく、故障ドライブを交換できるホットスワップについても、ATAインターフェースのRAIDカードとして唯一対応した製品としている。

Promise Technologyのジェームズ・リー社長

発表会では、Promise Technology社長のジェームズ・リー(James Lee)氏が登場した。それによると、Promise Technologyは'89年に米カリフォルニア州シリコンバレーで設立され、その後台湾、オランダ、北京に支店を持つ企業で、2000年度の世界全体での売り上げ見込みは5000万ドル(約540億円)。「今後5年間は年率50パーセントの成長を保証する」(リー社長)という。同社はパソコンのマザーボードなどに搭載されるIDEコントローラーチップの大手で、世界市場でのシェアは9割に達するという。ATA RAIDコントローラーにおいてもリーダー的存在で、今後はSCSIタイプのRAIDコントローラーに対して、ほぼ同じ容量、性能で価格は3~5分の1という低価格を生かし、ATA RAID製品の売り上げを伸ばしていきたいという。

内部にUltra ATA/100インターフェースのHDDを8基搭載可能なRAIDサブシステム『UltraTrak100』。外部とのインターフェースはUltraWide SCSI、RAIDレベルは0、1、0+1、3、5。発売日は未定だが、およそ20万円程度で販売(HDD無し)する予定という
こちらは来年2月の発売を予定しているNAS(ネットワークアタッチドストレージ)製品『ConnectStorII』。Ultra ATA/100のHDDを2基内蔵可能で、RAIDレベル0、1に対応している。100BASE-TXコネクターを持ち、ネットワークに直接接続して、Windows 9x/Me、Windows 2000/NT4.0、UNIX、Linuxからネットワークストレージとして利用できる。価格は未定

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン