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松下、iモード向けゲーム『ウルトラ大作戦』と、DVDタイトル『DVDウルトラQ』を発表――東京国際ファンタスティック映画祭で上映

2000年11月01日 23時26分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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東京/渋谷パンテオンにて10月27日~11月3日まで行なわれる“東京国際ファンタスティック映画祭”において、“円谷英二生誕100年前年祭”が1日に開催された。その中で松下電器産業(株)が運営するインターネット総合サービス“Panasonic Hi-HO”が提供するiモード向けネットワークゲーム『ウルトラ大作戦』と、パナソニックデジタルネットワークサーブ(株)が発売するDVDタイトル『DVDウルトラQ』が発表された。

iモード対応ネットワークゲーム『ウルトラ大作戦』のトップ画面

科学特捜隊員になって怪獣を捕獲

ウルトラ大作戦は、NTTドコモのiモード対応携帯電話を利用して楽しめるネットワークゲーム。プレイヤーは“科学特捜隊員”となり、『ウルトラマン』に登場するすべての怪獣(60種類以上)を捕獲するのが目的。iモードメールで“本部からの指令”を受け現場に急行したり、地底や宇宙などをパトロールしたりすることで怪獣と遭遇、捕獲すればその怪獣をコレクションできる。捕獲設定は、番組放映時の台本をベースにしているという。

バルタン星人登場! バルタン星人が次に使う技を“分身の術”と予想して選択すると……
予想通り分身の術を使って分身するバルタン星人

また、捕獲した怪獣が暴れないように監視するゲーム“怪獣大陸”や、怪獣の特徴がわかるデータベース“怪獣大図鑑”、自分がコレクションしている怪獣を他のプレイヤーと交換できる“怪獣輸送”、科特隊の昇格テストを受けられる“科特隊基地”といったメニューも用意されている。

捕獲した怪獣は監視が悪いと暴れ出し、怪獣同士で戦い始めることも。あんまり暴れるとウルトラマンに退治されちゃうぞ

ゲーム開始日は11月20日。利用料金は月額300円で、Hi-HOユーザー以外も利用できる。

会場では、実際にiモード対応携帯電話を利用したデモが行なわれた

あの『ウルトラQ』が蘇る

『DVDウルトラQ』は、'99年2月に松下電器と(株)円谷プロダクションのデジタルメディア分野における事業提携により展開されているウルトラシリーズのアナログ原盤のデジタル化シリーズ“DVDウルトラシリーズ”の第4弾。

今回のDVDウルトラQは、オリジナルネガフィルムが35mmで保存されていたため(『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』のマスターネガは16mmで保存)、高品質の映像を再現することに成功。また、制作課程において16mmダイアログ(台詞)シネテープ、および35mmタイトルネガフィルムが発見された。16mmダイアログシネテープのデジタル化により、明瞭なサウンドと会話を完全ノーカットで楽しめる。35mmタイトルネガフィルムにより、放映時のタイトル(テロップ)を再現している。これらをオリジナル35mmネガフィルムとともに丹念にデジタルレタッチし、高画質/高音質を再現したという。

発売時期は2001年6月。価格は未定(『DVDウルトラマン』『DVDウルトラセブン』は3800円)。

円谷英二生誕100年前年祭でウルトラQを上映

円谷英二生誕100年前年祭では、DVDウルトラQ発売に先駆け、デジタルマスター版ウルトラQ『カネゴンの繭』、『ガラモンの逆襲』が上映された。なつかしいタイトル映像(もちろんモノクロ)が美しくなって大画面に登場すると、集まった1200人の来場者から拍手が起こった(撮影不可だったため、映像を紹介できず残念)。

今回の円谷英二生誕100年前年祭は、円谷英二に関するすべての業務を行なう組織“2001円谷英二生誕100年記念プロジェクト”の協力によって実現したもの。発表会場には、プロジェクトチームを代表し、円谷映像(株)代表取締役の円谷粲氏、(株)円谷プロダクション代表取締役社長の円谷一夫氏、(株)円谷コミュニケーションズ代表取締役の円谷英明氏、および東宝(株)映像本部映像事業部長の藤原正道氏が登場した。円谷粲氏は、「円谷プロでは、ウルトラマンやウルトラQの新しいものを計画している。新しいキャラクターも出してきたい。いろいろな形で新たな特撮作品を作っていく。従来の古い技術も新しい技術も取り込めるものは取り込み、新しい特撮を思考していきたい」と語った。

円谷映像(株)代表取締役の円谷粲氏

円谷英二氏にゆかりのある人たちによるトークショーも行なわれた。参加者は特撮監督の中野昭慶氏、円谷プロダクションの専務取締役/特撮監督の高野宏一氏、円谷プロダクションの取締役部長/プロデューサーの円谷昌弘氏、円谷粲氏。司会はライターの池田憲章氏と雲野右子氏。「雨が降って撮影が中止になると三味線を引いたり時計を修理したりしていた」「家ではやさしいおじいちゃん。飛行機のプラモデルを作りたいと言うとお小遣いをもらえた」「新しモノ好きで、洗濯機の新製品が増えて奥さんが困っていた」などさまざまなエピソードが飛び出した。

プロジェクトチームの代表メンバーと、トークショー参加者たち

なお、ウルトラ大作戦は、『DVDウルトラマン』、円谷プロ公式サイト内の“ウルトラ大作戦公式サポートページ”と連動、ウルトラ大作戦の情報が随時提供されるという。

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