マニュジスティックス・ジャパン(株)は11月1日、従来からのサプライチェーンマネジメント(SCM)ソフトウェアのほかに、eビジネスや価格・収益最適化分野(Pricing and Revenue Optimization:PRO)へ積極的に展開していく“新しいマニュジスティックス”の戦略を発表した。
同社は4月にロゴを変え、主力製品の名称を「Manugistics5/6」から、Web対応の「NetWORKS」へ変更する戦略を示した。9月に米Manugisticsが、PROソフト大手の米Talusを買収したことを受けて、「新生マニュジスティックス」の戦略強化に拍車をかける。
そのほかに、直接販売やパートナーの強化によって、「来年度には今年度の2倍の売り上げを目指す」(稲井秀次代表取締役副社長)という。
稲井秀次氏 |
代表取締役社長のRichard F. Bergman氏は、「顧客のニーズは、どんどん複雑化してきている」と、顧客の期待に従来のSCMだけでは応えきれなくなってきていることを説明した。
「収益管理は難しい。それをTalusのソリューションは易しくしてくれる。Talusの買収によって、価格を最適化し利益を最大にしたいという顧客の要求に応えられるようになる。ホテルなどのホスピタリティ産業での価格設定や、製造業では価格のライフサイクル管理に役立ち、より収益を上げることができる」と、SCMとPROを連携させるマニュジスティックスの新戦略が競争優位性を実現すると説明した。
Richard F. Bergman氏 |
「SCMとPROの連携は、
- 適切な製品を
- 適切な場所で
- 適切な時期に
- 適切な顧客に
- 適切な価格で
販売できるようになり、企業とそれを取り巻くトレーディングネットワークに収益をもたらす」(稲井氏)と締めくくった。