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LinuxWorld会場内でメーカー各社がワークショップを実施

2000年10月31日 20時51分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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カンファレンスが中心の“LinuxWorld Conference&Demo Tokyo/2000”では、メーカー各社によるさまざまなワークショップが行なわれている。ここでは、ミラクル・リナックス(株)と、(株)バーテックスリンクのワークショップ内容を紹介する。

ワークショップ会場の様子。基調講演やワークショップは平日にも関わらず熱心な受講者が多く詰め掛けていた

ミラクル・リナックスはビジネス用サーバー用途に特化

ミラクル・リナックスは、“Miracle Linux最前線”と題し、同社マーケティング本部の渡辺雅子氏が同社の事業戦略について紹介した。

同氏は、ワールドワイドでのLinuxビジネス市場において、PCサーバー分野はもちろん、今年に入って主要ベンダーが相次いでLinux対応を表明したことで今後はミッションクリティカル分野でもLinuxが導入されるだろうと説明。Linux導入のメリットについて、Linuxが通信性能がUNIXよりも速く、パフォーマンスがいいこと、安定性やコストパフォーマンスがWindows NTに勝ることを挙げた。

一方、国内のPCサーバー市場はWindows NTが9割近くを占めていることに対し、「ほぼ独占状態のため、技術が進歩せず価格性能比も上がらない」とし、同社がデータベース用途のLinux適用分野を確立し、e-ビジネスの主要プラットフォームとしてLinuxを確立していくと語った。2~3年後には30~40%のシェアをLinuxで取るのが目標という。

同氏は、ビジネス用サーバーOSに用途を特化し機能を絞ることで、ハイパフォーマンス、信頼性、品質保証を実現できるとしている。また、親会社である日本オラクルが、ミラクル・リナックス製品とオラクルの製品をトータルシステムとしてユーザーに提供できるメリットもあるという。

同社は現在『Miracle Linux』の販売を行なっているが、2001年春には、ハイエンド向け製品となる『Miracle Linux Enterprise Edition』(OPS対応)、『Miracle Linux IA-64対応版』を出荷するという。

Linuxでビジネスの幅が広がる

バーテックスリンクは、“ハードウェアによるMPEG-2/DVD再生とEmbedded Linuxの活用について”と題し、同社マルチメディア・システム製品主管部プロダクトマネージャの加藤大受氏が、Linux対応デコーダーボードと、組み込み分野でのLinuxの活用について説明した。

現状のLinux上でのDVD/MPEG-2サポートについて同氏は、Windowsに比べLinuxのマルチメディア分野でのサポートは遅れており、対応するマルチメディアカードも不足していると説明。しかし、将来的にはマルチメディア端末やSTBでのLinux利用の増加により対応カードが増え、Linuxの柔軟性を活かした映像配信端末や特殊端末が登場するだろうとしている。

同氏は、Linux対応のDVD/MPEG/ストリーミング再生用デコーダボード例として、同社が提供している『REALmagic NetStream 2000』を挙げた。同製品はアナログオーバーレイ方式を採用、対応OSはWindows 95/98/2000/NT4.0およびLinux(カーネル2.2以降)となっている。

Linuxをサポートする利点について同氏は、コンビニエンスストア向けマルチメディア端末やインターネット端末のDVD再生など組み込み用途での利用が可能なこと、WindowsのDirectXに頼らず自由にカスタマイズできること、TV出力とオーバーレイ出力(VGA)が可能なことを挙げ、「Linuxを採用することでさまざまな端末の中で映像を利用できる」と語った。

また同氏は、Embedded Linuxの活用について、「使い勝手のいい端末には何らかのOSが必要。Linuxは複数のCPUサポートし、他の組み込み用OSに比べて開発が容易だ」と説明。利用分野では、IAサーバーなどのDisk-on-Chip、自動販売機などに利用されるEPROMへの搭載などがあると紹介した。今後は家電へも応用され、Linuxが入っていくようになるだろうとも語った。

同氏は「Embedded Linuxを利用することで、専用端末に製品を応用でき、結果的にビジネスの幅が広がる。このような考えでLinuxに取り組んでほしい」と締めくくった。

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