日本電気(株)とターボリナックス ジャパン(株)は27日、2001年度に技術研究組合“新情報処理開発機構”(RWCP)が実施を計画している大規模クラスターシステムの実証実験に関する技術協力を行なうことで合意したと発表した。
RWCPでは、すでに9月にNECの『Express5800シリーズ』を利用した128CPUのクラスターシステムに対し、RWCPが開発したLinux対応のオープンソースのクラスターシステム用ソフト『SCore(エスコア)』の動作検証を行なっている。今回の実証実験においては規模をさらに拡大する。Linuxを搭載したIAサーバーを相互接続し、1000個規模のCPUで高速な並列処理を行なう大規模クラスターシステムの性能向上や、動作検証を行なうという。
NECは同実証実験に対し、『Expressシリーズ』を供給する。ターボリナックス ジャパンは『SCore』が稼動する『TurboLinux Server』のカーネルを供給する。また、両社は『SCore』によるクラスターシステムの性能評価および性能向上を実現するために、システムの相互接続、チューニングなどに対する技術サポートを行ない、システムの早期稼動に協力するとしている。