ピーシーエー(株)(以下PCA)は17日、展示会「WORLD PC EXPO 2000」において、「Microsoft .NET Enterprise Servers」に対応した業務パッケージ「PCA Dream21」を発表した。予定価格は、53万円~(エンジン1クライアント+会計モジュール)。出荷は2001年1月から順次行なわれる。
あわせて、新製品の開発において、マイクロソフト(株)と協力して開発を行い、「.NET」の普及に関して協業していくと発表した。
PCA Dream21は、会計や仕入れ、販売、在庫管理、給与計算などからなる製品群だ。新製品は、「COM+コンポーネント」のアーキテクチャを採用したことで、サーバ側はWindows 2000 Serverにのみ対応したネットワーク専用の製品になった。新たにWebブラウザでの利用にも対応したほか、ASPサービスを行なうこともできるという。
新製品は、「すべての中央に会計あり」という従来のシステムと異なり、「PCA Dream21エンジン」と呼ばれる全業務に共通のモジュールを中心に、会計モジュールや仕入れ管理モジュールを追加して利用するイメージとなっている。
PCA代表取締役社長の大炊良晴氏は、「次の世紀をどうやっていくかというとき、Dream21を考えた。これはいろいろな意味で夢を託した新製品」と、説明を行った。
PCAの大炊社長「ジャンパーからも意気込みを感じてほしい」と、PCA Dream21とMicrosoft .NET Enterprise Serversのダブルネームが入ったジャンパーを披露 |
「.NETは、パッケージ製品を販売するのから、コンポーネントをサービスとしてソリューションを提供する形に移行していただける。.NETの普及にはデベロッパーの協力が必要と認識している」(マイクロソフトの鈴木和典取締役) |
売上目標は、初年度に6000ライセンス、10億円を目指すという。ASPの展開については、ユーザー単位で月額料金を徴収する形で、サービスプロバイダとそれを分け合う形になるだろうという見解を示し、2003年度にPC Dream21の売上のうち10パーセント程度を見込んでいるという。