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松下が2HDメディアに32MBのデータを記録する技術を開発

2000年10月16日 20時20分更新

文● 編集部

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松下寿電子工業(株)は16日、次世代の240MBスーパーディスクドライブを利用して、2HD(1.44MB)フロッピーディスクに従来の22倍の32MB(フォーマット時)のデータを記録する技術“FD32MB”を開発したと発表した。

FD32MBは、以下の4つの技術で構成される。
  1. 2HD書き込みヘッドのトラック移動を従来の1/10の単位で行ない、スーパーディスク用のヘッドで読み出す“重ね書き”によるトラック密度の向上(約9倍)
  2. トラックごとの記録密度を一定にするZBR(Zone Bit Recording)、HDDで使われているPRML(Partial Response Maximum Likelihood)による線記録密度の向上
  3. SuperDiskのC1ECC(エラー訂正)技術によるデータ信頼性の向上
  4. 従来のFDDでの誤消去防止(0トラックに「記録容量が32MBで(従来のFDDでは)記録不可のメディアである」という情報を2HDのフォーマットで書き込む)
メディアの記録フォーマット
メディア 2HD FD32MB
片面のトラック数 80 777
トラック当たりのセクター数 18 53-36
トラック当たりの記憶容量 9.2KB 27-18.4

同社では、使用済みの2HDメディアを32MBの記録メディアとして利用できることから、デジタルカメラやシリコンオーディオプレーヤーなどで使われている32MBのメモリーカードなどの2次記憶媒体へ利用できるなどとしている。OEM向けのPC内蔵用ドライブのサンプル出荷を11月に開始する予定。

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