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BCN総研、シリコンオーディオプレーヤー市場が約2.5倍に拡大と発表

2000年10月16日 16時40分更新

文● 編集部

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(株)コンピュータ・ニュース社の市場調査部門であるBCN総研は13日、シリコンオーディオプレーヤーの2000年第3四半期(7~9月)の店頭販売実績が、台数ベースで前年同期比245.9%増、金額ベースで249.3%増となったと発表した。CDやMDプレーヤーのように音飛びがなく、小型・軽量・安価であることが人気の要因とする販売店の声が多いという。また、MP3やATRAC3といったデータ圧縮技術に対する抵抗感が薄れ始めてきていることも市場拡大の要因として挙げている。

『RIO 600』
『Hyper Hyde MDM-H2STD』

最新機種で最も売れているのは、(株)ダイヤモンド・マルチメディア・システムズの『RIO 600』(17.7%)。ベンダーシェアでも、同社が25.4%で首位、(株)アイ・オー・データ機器が20.2%で2位となっており、この2社の製品で市場の50%を占めている。
両社の製品の特徴は“安価であること”で、『RIO 600』の実売価格は1万9600円、アイ・オー・データ機器の『Hyper Hyde MDM-H2STD』は1万1200円となっている。シリコンオーディオプレーヤー全体の平均実売価格の2万1167円と比較すると、1万円ほど安い。“シリコンオーディオプレーヤーは性能面において、差別化が図りにくく、価格が安いのは大きな強み”という販売店の意見が多いという。圧縮方式、メモリー容量、転送方式など、性能面で選択する余地はあるが、ユーザーにとっては、使い勝手が良ければ、どのような規格を採用するかは問題にならないとみている。特に圧縮方式に関しては、現在最もメジャーなMP3にこだわる必要もなくなってきている。それよりも、録音時間、電池やバッテリーの持続時間を質問するユーザーが多いという。
同社では、パソコンユーザーにおいて、音楽データの圧縮方式に対する認知度が高まり、製品への信頼度が向上したことが、シリコンオーディオプレーヤの市場拡大に大きく貢献している。さらに音飛びがほとんどない、軽量・コンパクトで安価であるなどの特徴が、CDやMDプレーヤーの代替機としてユーザーに製品購入を踏み切らせる動機となっているとしている。

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