このページの本文へ

マックストア、80GBで4万円強のIEEE1394外付けストレージを発表

2000年10月11日 22時59分更新

文● 編集部 佐々木千之

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本マックストア(株)は11日、容量が40GBまたは80GBのIEEE1394インタフェースを持つ外付けストレージ『MAXTOR 1394 External Storage』を発表した。米国でも2日付けで発表されている製品。推奨小売り価格(Most Suggested Retail Price)は世界共通で、40GBが279.95ドル(約3万円)、80GBが399.95ドル(約4万3000円)。11月中旬以降に出荷予定。

MAXTOR 1394 External Storageは、同社の3.5インチHDD『DiamondMax80』を内蔵し、データ転送速度毎秒400MbpsのIEEE1394インターフェース(6ピン)を備える外付けストレージシステム。IEEE1394(i.LINK、FireWire)ポートを持つWindowsパソコンまたはMacintoshに接続して利用できる。パッケージには本体、ACアダプター、Macintosh用ドライバーソフト、6ピン-6ピンのIEEE1394ケーブルが含まれる。

HDD部は2MBのキャッシュメモリーを内蔵しており、平均シーク待ち時間は5.5m秒、回転速度は毎分5400回転。HDD自体はIDEインターフェースのものだが、米LSIロジック社のチップを使って、IEEE1394に変換している。対応するOSはWindows 98SE/Me/2000、MacOS8.6以上。MacOSでは付属ドライバーのインストールが必要だが、Windowsでは接続するだけでストレージデバイスと認識される。サイズは幅152.4×奥行き219×高さ41.2mmで重さは約1.2kg。

『MAXTOR 1394 External Storage』。3台まで積み重ねて使用できる
筐体は半透明のプラスチックで中のHDDが透けて見えるデザイン
IEEE1394ポートは2つあり、最大63台まで接続して利用できる

発表会においては、MAXTOR 1394 External Storageについて「IEEE1394という、広くサポートされ、(現行の)USBの30倍もの転送速度を持つインターフェースを採用したことで、パソコンの外部ストレージとして簡単に接続できる。今回の製品は80GBという大容量で、デジタルビデオファイルやMP3、デジタルカメラのファイルでも余裕を持って対応できる」と説明した。

米マックストア社のワールドワイドチャンネルビジネス、シニアディレクターのジェームス・ウェルシュ氏

価格面では、40GBモデル、80GBモデル共に世界共通の価格で提供する方針。日本でもすでにIEEE1394インターフェースの外付けストレージ製品は数社から発売されているが、40GBで4万円程度であり、マックストアの製品はかなり安めの設定となっている。「100ドル高い設定でも十分競争力があることは承知しているが、マックストアとしては世界共通価格で行くことにした」(ウェルシュ氏)としている。

日本マックストア代表取締役社長の森厳氏

日本での販売は、同社の代理店であるイノマイクロ(株)と(株)シネックスを通じて行ない、円-ドルレートもほぼ市場通りの価格付けとなるとしている。3ヵ月で10万台の販売目標をあげており、「これだけ安ければ、内蔵のHDDをケースを開けて取り付けるという人がいなくなるのではないか。クリスマス商戦にはできるだけたくさん販売したい」(シネックスの中村取締役)と販売に意欲を見せた。

HDDが安く大容量になってきているが、保存するファイルも高bitレートのMP3ファイルやビデオファイルなどサイズは増大する一方。またHDDの内部増設には限りがあるため、CD-Rにファイルを保存している人もいる。今回のMAXTOR 1394 External Storageを利用すれば、HDDの増設の面倒さやCD-Rの容量(1度に640MBまで)と目的のファイルを探す面倒さが一気に解消される。同社では、この製品はコンシューマー向け製品の第1弾で、今後も継続して製品を発表するとしており、さらなる低価格化、大容量化も期待できる。DVカメラからのキャプチャーといった用途を除けば、利用シーンはほとんどなく目立たないIEEE1394だが、その価値が一気に高まるかも知れないと感じさせる製品だ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン