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NEC、新Mobile Gear IIを利用したサービスやソリューションの展示会を開催

2000年10月11日 20時19分更新

文● 編集部 佐々木千之

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日本電気(株)は11日、同日に発表された新Mobile Gear II『MC/R550』『MC/R450』と、Mobile Gearシリーズに関連するソフトウェアやサービスの報道関係者向け展示会を開催した。

ビジネス向けのMC/R550(左)と女性や学生をターゲットにしたMC/R450(右)。まったく同じハードウェアだが、カラーリングの違いで印象はずいぶん違う
“ミストシルバー”のMC/R550(左)と“クリアホワイト”のMC/R450(右)
NTTドコモブランドで発売されている『sigmarion』も展示されていた。“ZERO HALLIBURTON”ロゴが燦然と光る。サイズはMC/R550よりはふたまわりほど小さい
『sigmarion』ではよく使うキーのピッチは確保されているが、一部のキーは上に追いやられている。カナキー入力派にはちょっとつらい

展示会では、Mobile Gear IIのハードウェアそのものよりも、それを使ったサービスやシステムに重点が置かれていた。同社のモバイルiソリューション事業部グループマネージャーで、DOS版からMobile Gearシリーズの開発に携わってきた成澤祥治氏によると「Mobile Gearは価格も安く、ハードウェア単体で利益を上げていくことはなかなか難しいが、NECではMobile Gearを利用したソリューションを開発してくれるサードパーティーに投資して、ソリューションも含めた事業全体で利益を確保している。米国でもこういった事業方針で展開しており、ある企業への1万台規模の大量導入といった導入例も出てきている」という。

日本電気は最初のHandheld PCから、現在に至るまで継続して複数のラインアップで製品を投入しており、製品発表の時期もマイクロソフトのOSの発表と時差がほとんどない。Handheld PCを手がける日本企業の中で、日本電気が群を抜いて元気に見えるのも、サードパーティーを巻き込んで育ててきたシステムやサービスの豊富さによるところが大きいようだ。

MC/R450にプレインストールされている『EasyViewer』。デジタルカメラで撮った画像にコメントを付けて絵日記風に保存できる
R550/450には、Windows 2000 ServerのTerminal Server機能を利用するためのクライアントソフトがインストールされている。これはそのソフトを使って、PowerPointをパソコン側で実行し、画面だけをR550で表示させているところ
日本電気のインターネットを介したオンデマンドのカタログ/ドキュメント出力システム“iPrinting.AutoServer”。クライアントはウェブブラウザーが動作すればよい
旭光学工業(株)が参考出品していた『Webカメラ』11月に発表予定
この『Webカメラ』は、PCカードスロットを備えていることが特徴。EthernetカードだけでなくPHSカードもサポートするので、PHS回線経由でカメラ映像を受信できるという
『Webカメラ』からの画像をR550で表示させたところ
Mobile GearにGPSユニットと携帯電話アダプター(DoPa)を接続したシステム。運送業などの車両管理などに利用されているという
'99年に発表された指紋センサー付きの『MC/R703F』を使った、勤怠管理システム。カードなどの代わりに指紋を使っている
(株)デバイスネットが販売する、海外でMobile Gearシリーズを使って通信するためのキット。Mobile Gear本体もセットにして、企業向けに海外からの通信のサポートサービスも始めるという

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