このページの本文へ

日本HP、毎分17枚の高速印刷対応のA4インクジェットプリンターを発売

2000年10月11日 16時54分更新

文● 編集部 小林久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本ヒューレット・パッカード(株)は、A4インクジェットプリンターの2000年秋モデルを発表した。モノクロ17ppm/カラー13ppmの高速印刷に対応した最上位機の『hp deskjet 990cxi』など5機種を追加したほか、現行機種の『hp photosmart 1000』を4万9800円と約17%値下げする。新モデルの出荷は10月下旬に行なう。これにより同社のA4インクジェットプリンターのラインナップは合計6機種となった。

日本ヒューレット・パッカードのdeskjetシリーズ

赤外線ポート&高速印刷対応の最上位機『hp deskjet 990cxi』

hp deskjet 990cxi

フラッグシップモデルの『hp deskjet 990cxi』は、定評ある印字速度の向上と赤外線経由でのワイヤレスプリントへの対応が主な改良点。本体カラーは従来機(deskjet 975cxi)のダークグレーから白に変更された。

990cxiは、印刷が終わる前に次の用紙をセットする連続給排紙(Continuous End-to-End Paper Feed)機構を搭載。同時に内蔵RISCプロセッサーのクロック周波数を従来比3倍の96MHzに変更し、PC側で行なっていた一部の処理(カラーマッチング、ハーフトーニング処理など)をプリンター側に移行することで、印刷速度を従来機(モノクロ12ppm/カラー7.5ppm)を上回るモノクロ17ppm/カラー13ppmとした。

本体には赤外線ポートを装備し、同社の提唱する赤外線プロトコル“JetSend”対応機器からのワイヤレスプリントに対応する。JetSendには、同社と旭光学工業(株)(ペンタックス)が開発したデジタルカメラなどが対応。また、アルファベットの印字に限るがPalmシリーズやノキア製の携帯電話からの印字にも対応する。

また、ヘッド位置の調整を行なうセンサーを改良した“メディアセンサー”を搭載。表面の反射率から自動的に4種の紙種(普通紙、コート紙、フォト用紙、OHP用紙)を判断できるようになった。用紙判別には、HP純正用紙のほかサードパーティー製品にも対応。同社の説明では、用紙判別には約5秒ほどかかるという。複数枚の印字の際には、初回の1枚のみを認識する。

画質面では従来機と同等で、最大解像度は2400×1200dpi。4色インクを使用する。インターフェースはUSBまたはパラレルで、それぞれの端子に異なる2台のパソコンを接続して使用できる。本体サイズは幅440×奥行き375×高さ196mmで、重量は5.85kg。本体には自動両面印刷ユニットが付属。価格は5万7800円。

給紙トレイが折りたためる省スペース設計『hp deskjet 930c』

hp deskjet 957c

ミドルレンジクラスには、現行機種の『hp deskjet955c』に両面印刷ユニットを搭載した『hp deskjet957c』と、折りたたみ式の用紙フィーダー(フリップアップトレイ)を搭載した省スペース設計の『同930c』が追加された。ともに最大解像度は2400×1200dpiで、4色インクを採用。A4用紙に対応する。印刷速度は957cがカラー11ppm/モノクロ8.5ppm、930cが9ppm/7.5ppm。インターフェースはパラレルまたはUSB。本体サイズと重量は、957cが幅440×奥行き370×高さ196mm/5.85kg、930cが幅440×奥行き400×高さ196mm/5.72kg。

hp deskjet 930c

価格は957cが4万7800円、930cが3万7800円で、957cにはカラーリングがディープパープルの限定モデル(hp deskjet 957c-ap、価格4万9800円)も用意される。930cの自動両面印刷モジュールはオプションで、価格は1万800円。

限定モデルの『hp deskjet 957c-ap』

一方、エントリークラスの『hp deskjet 840c』は、最高解像度600×1200dpiで、印刷速度はカラー8ppm/モノクロ5ppm。本体サイズは幅446×奥行き355×高さ185mmで、重量は5.5kg。インターフェースはUSBまたはパラレル。価格は2万7800円。

hp deskjet 840c

990cxiと同等性能のデジカメプリンター『hp photosmart1215』

『hp photosmart 1215』

メモリーカードからのダイレクトプリントが可能な『photosmart』シリーズには、上位機の『hp photosmart1215』が追加された。印刷性能は、印刷速度がモノクロ15ppm/カラー12ppmと若干遅い点と自動両面印刷ユニットを搭載しない点を除けば、990cxiと同等。今回からMacintosh用ドライバーも標準添付している。

最大解像度は2400×1200dpiで、4色インクを採用。本体サイズは幅440×奥行き370×高さ196mmで、重量は6.49kg。TypeIIのコンパクトフラッシュとスマートメディアスロットを装備する。価格は5万9800円。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン