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米EMCのCEO「コンテンツのビッグバンが間近に迫った」

2000年10月10日 17時31分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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米EMC CorporationのCEOであるMichael C. Ruettgers(マイケル・ラトガーズ)氏が都内で会見し、「ストレージとオプティカルネットワークにより、コンテンツのビッグバンが間近に迫ってきた」と語った。

EMC CorporationのCEO、Michael C. Ruettgers氏

インターネットの次はコンテンツのビッグバン

Ruttgers氏は5月に行なった講演などで、「2003年までには各企業がペタ(10の15乗)バイトの情報をオンラインにもつようになる。ディスクがサーバーといっしょに売られることはなくなるだろう」と、いくつかの予測を述べている。会見では、なぜそのような大容量の情報を持つに至るのか、解説を行なった。

まず同氏は、「言語から芸術、そして文字が生まれ、図書(館)によってコンテンツの継承が可能になった。次に印刷でそれが配布できるになり、コンピュータの登場で情報が操作できるようになった」と、情報の扱いがどのような変化を経てきたのかを語った。

「現在、インターネットが発展し、世界中の膨大な量の情報にアクセスできる。その次はコンテンツのビッグバンを迎えようとしている。これはストレージとオプティカルネットワークによってもたらされる」とした。

このビッグバンは、「ストレージ容量が必要になり、増やした。容量が増えると今よりバンド幅が必要になる。バンド幅が増えるとまたストレージ容量が必要になる」という循環。それと同じように「ユーザーが広帯域のアクセス手段を持つと、情報がさらに制作されストレージが必要になる。ストレージと情報が増えると、今より広帯域が必要になる」という2つの循環で、コンテンツとバンド幅、ストレージの3つが相互に影響しあって、ビッグバンを迎えるのだという。

「インターネットの次の変革は、ストレージとオプティカルネットワークがもたらす。その変革はまだあまり見えないが、今後数年間でそのインパクトが見られるだろう」と語った。


いかに管理するかが重要

ストレージの容量が増大していくると管理が大変になってくる。これについて同氏は「一人の管理限界は、1TB(テラバイト)」と過去に語っている。ではぺタバイトをどう管理すればよいのかについて同氏は、「インテリジェントなストレージと管理ソフトを使うのが解決」と、同社の製品と管理ソフトウェア群で対応していけるとした。

さらに同氏は管理が行なえれよいだけでなく、「情報をいかに管理し、使うのかで企業間の差が出てくる」と、使いかたが明暗を分けるのだと説いた。なお、同社は情報の扱いかたまでは指南してくれないので、そこは各企業で解決していかなければならない。

「サーバもストレージも作る企業ではIBM、日立製作所、Sun MicrosystemsやCompaq Computer。ソフトウェアではVERITAS SoftwareとLegato Systems。NAS製品ではNetwork Applianceがライバル」と語るMichael C. Ruettgers氏

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