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アスキー、ウェブサイトのログ解析ソフトの新バージョンを発表

2000年10月19日 10時04分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)アスキーは19日、ウェブサイトのアクセスログ解析ソフトウェア『サイトトラッカー 5.0』を発表した。マーケティング担当者、サイトマネージャー、ウェブマスター、システム管理者などを対象に、アクセスログを解析してデータベースに格納し、表やグラフとして表示できる。あらかじめ条件が定義された基本レポート34種類(プロキシーサーバーでは17種類、FTPサーバーでは12種類)のほかに、ユーザー自身が設定し絞り込んだ結果をカスタムレポートとして保存できることや、ライセンスは解析対象となるサイト数にのみ依存し、クライアント数は無制限といった点が特徴。

『サイトトラッカー5.0』パッケージ

レポートには、訪問者がどのサイトのリンクを参照してきたか、サイト内をどのような経路で閲覧しているか、バナー広告のビュー数およびクリック数などが含まれる。さらに項目をクリックすることで、より詳しいデータを見ることができる。

ウェブサーバーのログファイルのみに対応した“プロフェッショナル版”、複数のウェブサーバーログと、プロキシーサーバー、FTPサーバーのログファイルにも対応した“エンタープライズ版”、エンタープライズ版の機能に加え、5.0からは、人気のあるeコマースサイトなど非常にアクセス数の多いサイトのログ解析に対応した“eビジネス版”の3バージョンが提供される。

サイトトラッカーの開発元である、米Sane Solutions社、最高技術責任者のフランク・フラベア,Jr(Frank Faubert,Jr)氏。サイトトラッカー(米での製品名はNetTracker)は米大手百貨店のシアーズのサイトなどで利用実績があるという

5.0では、現行のバージョン4.1と比較して、デザインやインターフェースには大きな変更点はなく、プログラム内部のブラッシュアップによる安定度の向上がメイン。新しく搭載されたものでは、従来ウェブブラウザー経由で参照するしかなかったレポートが、電子メールによる配信が行えるようになり、複数のサマリーが1つのHTMLメールとして参照できるようになった。サーバーのログファイルをFTP経由で自動的に収集でき、複数のサーバーを利用している場合でもログファイルを事前に1つにするなどの処理が不要となっている。カスタムレポート機能では、特定のページからどのような経路をたどるか、あるいは特定のページにどのような経路をたどって訪れるかという解析が可能となった。また、IPアドレスからドメイン名を引く機能の処理速度が10倍に高速化されている。また、クラスター化されたサーバーのログにも対応し、1人のユーザーがクラスター化された複数のサーバーにアクセスしても、それを正しく1人として認識、分析が行なえる。

サイトトラッカー5.0のレポート画面の例

5.0から追加されたeビジネス版では、従来サイトトラッカー内部で行なっていたデータベース処理を、外部のOracle 8またはSQL Server 7.0にまかせることで、大量のログファイルの処理が安定して高速に行なえるようになった。

サイトトラッカー5.0が対応するプラットフォームはWindows 95/98/Me/NT4.0/2000、Solaris(x86/SPARC)、Linux、FreeBSD 2.x、Cobalt Linux。対応するウェブサーバーのログは、Apache、Lotus Domino、Microsoft IIS、Netscape FastTrack、NCSAなど。プロキシーサーバーでは、Check Point Firewall-1、Apache、Lotus Domino、Microsoft Proxy Server、Squid、DeleGateなど。FTPサーバーではMicrosoft FTP Server、NcFTPd、Wu-ftpdに対応する。

価格は対応するプラットフォームにもよるが、プロフェッショナル版が9万8000円(年間サポート5万円)から、エンタープライズ版(5サイトまで)が19万8000円(同6万円)から、5サイトの解析に対応したeビジネス版が198万円(同59万4000円)から、11月10日に出荷開始予定となっている。

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