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【CEATEC 2000 Vol.13】さらに進化する液晶ディスプレーをピックアップ

2000年10月05日 23時32分更新

文● 浅野純也

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電子デバイス関連のブースは幕張メッセの6つのホールを使った産業ステージに集められた。その中から液晶ディスプレーをピックアップして紹介する。

トレンドは高輝度化、低消費電力化、高精細化

モニター用からケータイ、PDA用まで幅広い製品が展示されたが、トレンドは高輝度化、低消費電力化、高精細化がこれまで以上に進んでいた。特に需要が多いケータイ用は、シャープやエプソンがプラスチック液晶やMD-TFTなど数多くのモデルを展示した。特にシャープは動画表示用に反応速度を高めたタイプを出展、今後のケータイやPDAでのアプリケーションを予感させた。高精細化ではカシオのHASTや東芝の低温ポリシリコン液晶などが5~7ンチで200dpiに迫るパネルを展示。詳細な地図の表示などをデモしていた。この分野では電子ブックというアプリケーションもあるため、PDA向けサイズでの展示が目立った。

シャープの反射型STNパネルでの動画表示を狙ったパネル。応答速度を高めたもの。ゲームを表示していた
SRAMを埋め込んだポリシリコン液晶パネル。各画素のSRAMがバッファーの役目をするため消費電力を少なくできる
ほんの数mmのチップLEDでマルチカラーを実現するシャープの展示。着信時のパネルの色をマルチカラー化できる

三洋電機はフルカラーの有機ELパネルを大々的に展示。1.3、2.4、5.5インチと3種類のサイズを並べた。その滑らかかつ鮮やかな表示に多くの人が足を留めていた。

1.3インチの有機ELパネル。ケータイへの搭載例が展示された
5.5インチと2.4インチの有機ELパネル
フィリップスは3枚の液晶パネルを縦方向に並べて1枚の画面にするタイルド液晶を展示。継ぎ目を目立たなくする技術がポイントだ
東芝は輝度を450カンデラと大幅に明るくしたパネルを展示した
同じく東芝。電子ブックを狙った高精細版パネル。MicrosoftのClearTypeでの表示が行なわれていた
カシオのアモルファスシリコンで高精細パネルを実現するHAST技術で実現した202dpiのパネル
NECは水銀を取り除いたキセノンバックライトを採用した液晶パネルを展示した。環境への配慮だけでなく寿命が長いという特徴もある

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